コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » はり/基礎

はり2/基礎

2024年6月27日(木) 13:15 〜 15:00 第9会場 (アースホール)

座長:渡辺健(土木),丸田誠(建築)

[2056] 1275MPa級のせん断補強筋を有するRC梁部材の構造性能に関する実験的研究

岡﨑奏大1, 菱川善就1, 河野進1, 中野洋之2 (1.東京工業大学 2.高周波熱錬)

キーワード:高強度せん断補強筋、残留せん断ひび割れ幅、損傷制御、トラス機構、性能評価

1275MPa級のせん断補強筋を有するRC梁の構造性能解明を目的とし,降伏強度およびカットオフ筋の有無を変数とした試験体3体を用い,曲げせん断実験を実施した。実験結果から,1275MPa級のせん断補強筋は最大耐力後も弾性に留まることで,付着劣化に因るせん断力劣化を抑制でき,普通強度せん断補強筋と歪レベルは同等であっても,せん断ひび割れ幅残留率が小さくなることを示した。また,せん断補強筋の降伏強度に応じて残留率を変化させることで,せん断スパン比2.5の3体(降伏強度350MPa~1275MPa)に対して既往の研究における損傷制御のためのせん断力式を適用できた。