コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 新材料・新工法(構造)/スラブ

新材料・新工法(構造)3/スラブ

2024年6月27日(木) 13:15 〜 15:00 第8会場 (スカイホール)

座長:伊藤始(土木),磯雅人(建築)

[2075] 低弾性材料で上面増厚補強を施したRC床版の疲労寿命への水の影響に関する解析的検討

浦島康希1, 千々和伸浩1, 田中大介2, 上條崇2 (1.東京工業大学 2.首都高速道路技術センター)

キーワード:RC床版、上面増厚補強、疲労、FEM、輪荷重走行試験

静弾性係数の異なる3種類のコンクリート系材料による上面増厚補強を施した床版試験体の疲労解析を行った。上面増厚補強を施した一部の実床版では施工後数年以内に界面でのはく離が確認されており,母床版と比較して増厚部の静弾性係数が大きいことが原因の一つとして考えられてきた。解析の結果,低弾性増厚材料を使用した試験体のはく離抵抗性は他の試験体と同等であった。また床版内部への水分浸透を考慮した解析では,水分浸透が始まると床版が急速に破壊へと至り,材料による性能差はわずかであった。以上より上面増厚床版の疲労性能向上には防水対策を講じることが重要であることが明らかとなった。