合成・混合構造3/環境配慮型コンクリート（構造）

[2111] 八角形SC柱と鉄骨梁で構成された柱梁接合部の応力伝達に関する研究

有田葵¹, 田中照久¹, 倉富洋², 堺純一¹ (1.福岡大学 2.鹿児島大学)

キーワード：鋼・コンクリート合成柱材、十字鉄骨、引張実験、FEM解析、水平ダイアフラム、鉛直スチフナ

十字鉄骨とコンクリートのみを使用した鋼・コンクリート合成柱材の柱梁接合部の開発を目的として水平ダイアフラムとバンドプレートを用いた柱梁接合部の部分試験体を製作し,引張実験を実施した。バンドプレートの有無と水平ダイアフラム幅別の接合部の耐力を調べたところ,バンドプレートを設け水平ダイアフラム幅を拡張すると耐力が上昇することを示した。さらにFEM解析を行い,実験挙動を追跡できることと柱ウェブへの応力集中が課題であることを明らかとした。さらなる接合部の簡素化と課題の解決案として鉛直スチフナつき接合部を提案し,柱ウェブの応力集中を緩和させられることを解析によって明らかとした。