[2117] Effects of shrinkage reducing admixture and fiber content on shear transfer properties of steel fiber reinforced porosity free concrete
Keywords:鋼繊維補強無孔性コンクリート、収縮低減剤、繊維混入率、せん断伝達特性
無孔性コンクリート(PFC)のひび割れ面の開口に対して補強繊維が抵抗することが知られているものの,せん断変形が生じる際のせん断伝達に対する有効性は明らかとなっていない。本研究では,PFCの繊維混入率や収縮低減剤の添加の有無をパラメータとし,ひび割れ幅を一定に制御した直接せん断試験を行った。制御ひび割れ幅の異なる各供試体のせん断剛性を算出したところ,収縮低減剤の添加はせん断剛性の変化にほとんど影響しないことが確認された。また,繊維混入率の増大にともないせん断剛性が増大する傾向が確認されたことから,繊維がひび割れ面のせん断伝達特性の向上に有効であることが明らかとなった。