[2158] レーザー計測点群により得られた幾何学特徴量による既設定コンクリート構造のひび割れ検出
キーワード:三次元形状、非破壊・非接触検査、固有値分解、近傍法、異常検知、Surface variation
コンクリート構造物の維持管理において,効率的かつ定量的な構造物の状態把握という観点からレーザ計測点群によるひび割れ検出が試みられている。技術的な課題はひび割れ検出におけるノイズ,有効な幾何学特徴量および検出可能なひび割れ幅を明らかにすることである。本研究では1976年に竣工した実構造物を対象にレーザ計測を行い,点群の幾何学特徴量によりひび割れ幅1.0~3.5 mmのひび割れの検出を試みた。検討の結果,本研究における計測条件ではひび割れ幅3.5 mmで十分な検出精度を示した。また,非ひび割れ部の表面の粗さとひび割れ幅の関係により,検出精度が変化することが示唆された。