[1058] 加熱に伴うセメント硬化体および珪砂モルタルの鉱物組成の変化が力学的性質へ与える影響に関する基礎的検討
キーワード:高温加熱、加熱In situ X線回折法、セメント硬化体、モルタル、ヤング率、圧縮強度、空隙量
セメント硬化体および珪砂を用いたモルタルを対象に,105 ℃から980 ℃まで昇温する過程の鉱物組成の変化および加熱後の力学的性質の変化について,加熱In situ X線回折法,超音波試験,圧縮試験を用いて検討を行った。また,加熱In situ X線回折法および熱膨張計の結果から空隙量を算出した。その結果,セメ ント硬化体よりも珪砂を用いたモルタルにおいて980 ℃時点でのβ-Wollastoniteの質量割合が高くなることを確認した。セメント硬化体の体積当たりの空隙量の増加と,ヤング率および圧縮強度の低下の間に強い負の相関が認められた。