[1102] 吸引法によるポーラスコンクリートの空隙率推定に関する実験的・理論的検討
キーワード:ポーラスコンクリート、空隙率、吸引法、円柱供試体、ダルシーの法則、透気係数
本研究では,ポーラスコンクリートの空隙率を推定する方法として提案した吸引法について,円柱状の供試体を用いて実験的,理論的な検討を行った。円柱状の供試体を用いることで透気経路が限定され,ダルシーの法則を適用できるため,圧力とともに風速を測定することで透気係数を算出し,これらの値と空隙率の関係について検討した。その際に,通常の型枠で作製したものと,平板からコアを抜いたものの2種類の円柱状の供試体について検討した。さらにこれら2種類の結果の相違について,型枠近傍部の空隙状態の異なる範囲を仮定して検討し,良好な結果を得た。