[2099] Damage investigation report and numerical analysis of a rc building damaged by the 2024 Noto Peninsula earthquake
Keywords:RC造建物、令和6年能登半島地震、被害調査、転倒、有限要素法
本研究では,令和6年能登半島地震で被災した7階建てRC造建物の現地調査の結果を報告し,その中で画像解析による建物サイズ,損傷状況および転倒状況を示した。さらに,建物のプッシュオーバー解析と弾性接触解析,および下部構造の沈下挙動解析から,柱脚固定時と柱脚の浮き上がりを考慮した時の最大層せん断力係数の差,および建物が転倒に至るときの建物沈下量を推定した。また,建物転倒時にフーチングを介して隣地に水平反力が生じること,さらに,基礎沈下時に地盤に円弧上のすべり面が形成されることを明らかにした。