第42回医療情報学連合大会(第23回日本医療情報学会学術大会)【デモサイト】

セッション一覧

2022年11月17日 » チュートリアルA

チュートリアル

チュートリアルA-1
SS-MIX2初級編

2022年11月17日(木) 13:00 〜 15:00 D会場 (中ホールB)

オーガナイザー:竹之内 喜代輝
座長:竹之内 喜代輝(SS-MIX 普及推進コンソーシアム)

主催:SS-MIX普及推進コンソーシアム

SS-MIX2 は、その基盤となった「静岡県版電子カルテ」が平成18年に開始されてから、今年で16年目にあたります。
 今年3月に実施した調査によれば、SS-MIX2ストレージにデータが出力されている病院は1,093施設、診療所は275施設、薬局は296施設、介護施設・その他は46施設で、合計1,706施設でした。 SS-MIX2 ストレージの普及は急速に進んでおり、そのデータを利活用することが急務となっていると考えられます。
 今回のチュートリアルでは、今年の調査結果の概要をご説明し、SS-MIX2の技術的な基礎について解説します。更に、SS-MIX2のFHIRへの活用、医療施設での利活用の実際等についてのご発表をお願いすることと致しました。

  1. 「SS-MIX2 初級編」
    城崎 俊典 先生 (公立森町病院)
  2. 「FHIRとnetPDIで広がるSS-MIX2」(仮)   
    発表者(未定)  (アレイ株式会社)
  3. 演題名(未定)
    木村 通男 先生 (浜松医科大学)

チュートリアル

チュートリアルA-2
openEHR/ISO13606入門

2022年11月17日(木) 13:00 〜 15:00 G会場 (204会議室)

オーガナイザー:小林 慎治
座長:小林 慎治(特定非営利活動法人日本openEHR協会)

主催:日本openEHR協会

ISO 13606規格とその開発母体であるopenEHR仕様は高い柔軟性を持ち、豊富な臨床概念モデルを提示しデータの標準化を推進している。
 このチュートリアルでは、まず、HL7 FHIRやCDAにも影響を与えたopenEHRの概念モデル設計について解説する。次にその実装事例としてCOVID-19関連の概念モデルについて紹介する。最期に、モデル駆動型開発の実例として、openEHRの実装について解説を行う。

チュートリアル

チュートリアルA-3
PHR連携を活用した保健医療介護連携の実現への提案

2022年11月17日(木) 13:00 〜 15:00 H会場 (206会議室)

オーガナイザー:森口 修逸
座長:鈴木 淳夫((財)医療情報システム開発センター)、安藤 裕(埼玉メディカルセンター)

主催:一般社団法人PHR協会

個人健康情報のデジタル化とネットワーク化により、各機関間の情報交換が実現してきた。保健医療介護連携(地域医療連携や産業保健連携・介護連携等)での、健康や生き甲斐への考え方などを個人の責任で表明し、それに沿った保健医療介護者の支援を平等に受けるには、デジタル化した個人健康情報(PHR)を介した連携が効果的かつ有用である。  保健医療介護等の施設間のデジタル連携が求められている。具体的には、地域医療連携(診療所から中核病院・大学病院を結ぶ)、産業保健連携(事業所・産業医・健診機関及び主治医を結ぶ)、介護連携(在宅・入所型の介護施設と主治医とを結ぶ)、そして、仮名加工情報・匿名加工化情報を主な対象とした、医学研究連携 等々。一方、その時のその施設で得た健康情報以外の情報獲得は本年4月より厳格化の方向に改訂・施行された、個人情報保護法により、同意等に係る煩雑な手続きが必要となる。この手続きを簡略化するために、本人の意思による本人のPHRの提供が、これら連携の実現のために極めて有効である。 これら、多機関・多職種連携の事例として、先天性心疾患小児期の就学支援,成人期の就労支援,出産子育て支援などPHRによる多職種・長期間の連携を具体的に検討する。また、PHRの一部として、マイナポータルに格納・拡大されている、医療機関(医科・歯科)、調剤レセプト、特定健診結果などの医療データ、調剤薬局におけるQ/Rコードとのような既存のデータの活用が有用である。さらに、産業保健と医療・介護という、個人健康情報の利用目的が異なる施設に、本人により管理されたPHRを介して、本人の意向や個人健康情報等を適切に伝えること、さらには、職種等に応じたアクセス制御で、本人と関連する機関間の連携が実現可能となる。
本チュートリアルの分担は、下記。
a.(岡本) マイナポータルを介した保健・医療・介護連携におけるPHR活用の意義
b.(前田) 先天性心疾患患者の就学就労(老後)支援におけるPHR(障害健康手帳)の役割
c.(細羽)  PHRによる地域医療連携・産業保健連携のための標準的枠組みの検討
d.(永野) 産業保健におけるPHR保護と利活用
e.(森口) 保健医療介護連携のための個人情報保護と情報ネットワークの機能
f.ラウンドテーブル 「PHRを活用した連携実現への提案」(座長 安藤・鈴木)

チュートリアル

チュートリアルA-4
サイバーセキュリティ対応の基礎

2022年11月17日(木) 13:30 〜 15:00 C会場 (中ホールA)

オーガナイザー:山下 芳範
座長:山下 芳範(福井大学)、松本 武浩(長崎大学病院医療情報部)

主催:日本医療情報学会 研修企画員会

医療機関においてサイバーセキュリティの被害が増大し、早急な対応の強化が求められている。 特に本年度からは、バックアップ体制や組織的なセキュリティ対応が求められてきている。多くの医療機関では、これまで外部との接続がないことが前提であり、サイバー攻撃は無縁と考えていたところも多い。しかしながら、サイバー攻撃による被害の増大によって、リモート保守などの接続がバックドアとなり、これらの監視が十分でないことや、内部でのセキュリティに対応する確認や体制も十分ではないことが明らかになった。特に、診療報酬改定の中でも施設基準に対応が盛り込まれていることもあり、現場でのセキュリティ対応のための対応が急務である。今後は中小の医療機関でも対応が必要となることが予想されることから、基本的な対応でできる方法として、基本的な事項から段階的な対応として低コストで簡便に対応することも重要になっている。
セキュリティ対策としてはシステム更新に合わせて行うことが多いが、サイバー攻撃は日々巧妙になっていることから、すぐにできることへのヒントとなる内容を紹介する。本セミナーでは、ハンズオンではないが、実戦に近い形で、容易に入手できるソフトウエアを用いることで、即座に病院内で実戦できる方法を操作を含めて紹介をする。外部のセキュリティ診断という方法は確実であるが、日常的な状況把握の方法をデモンストレーションする。さらに、実際のセキュリティ対応として、自主的に脆弱性の確認実や対策を践している医療機関での対応内容や方法を紹介し、今後必要となるセキュリティ体制や対応方法を実例から紹介する。本セミナーでは、自ら始められることでのサイバーセキュリティ対応を実践し、最終的に医療機関のBCP対応にも繋がることについて理解いただき、医療機関としての対応策の参考していただきことが狙いである。

チュートリアル

チュートリアルA-5
HELICS(医療情報標準化推進協議会)チュートリアル

2022年11月17日(木) 13:30 〜 15:00 E会場 (107+108会議室)

オーガナイザー:江本 豊
座長:江本 豊(一般社団法人医療情報標準化推進協議会)

主催:一般社団法人医療情報標準化推進協議会

医療情報標準化推進協議会(HELICS協議会)は、2001年に設立され、標準化活動をしています。その活動は、医療情報システムで扱う患者情報などを電子的に交換するための方法、コードや保存形式について、標準化団体間での一貫性のある活動を実現するために、標準化の方針と内容について協議しています。同時に、利用分野ごとに使用すべき標準規格を推奨し、指針を定め、医療情報標準化レポートを提供しています。HELICS協議会が指針として採択した27の標準規格のなかから、厚生労働省の保健医療情報標準化会議が審査して、厚労省標準規格が定められており、現在26の厚労省標準規格があります。 チュートリアルの第1部ではHELICS協議会活動の概要と、HELICS指針審査のについて 開設します。第2部では既にHELICS指針となっている規格の実装の事例などを説明します。
第一部 HELICS協議会活動の解説
1) HELICS協議会活動の概要  江本 豊(HELICS協議会広報委員長)
2) HELICS指針審査のポイント 佐々木 文夫(HELICS協議会)
第二部 HELICS指針実用事例  
3)データ入力用書式取得・提出に関する仕様(RFD)本田憲業(日本IHE協会)  
4)JAHISデータ互換性実証実験 窪田 成重(JAHIS)  
5)医療放射線被ばく管理統合プロファイル(REM) 向井まさみ(日本IHE協会)

チュートリアル

チュートリアルA-6
ここまで進んだIHE - IHE UPDATE 2022 -

2022年11月17日(木) 15:15 〜 17:15 C会場 (中ホールA)

オーガナイザー:奥田 保男
座長:安藤 裕(埼玉メディカルセンター)、奥田 保男(日本IHE協会)

主催:日本IHE協会

医療情報システムの守備範囲は拡大し、医療情報システムは複数のメーカが提供し、複数のシステムが稼動するマルチベンダ化が進んでいる。Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)は、このような環境で発生する諸問題を解決するために1999年に北米で誕生し、日本では2001年にIHE-Japanが設立され活動している。 IHEは、病院情報システム(HIS)、放射線部門システム(RIS)、医用画像管理システム(PACS)、検査部門システム(LIS)などの医療情報システムの相互運用性(情報の連携・活用)を推進する統合化プロジェクトである。近年では、地域連携システムの実現に役立つ仕組みや、ベッドサイドや手術室などに導入する情報システム、モーバイル端末での医療情報の取扱についても対象範囲が広がっている。 本チュートリアルでは、IHEの概要をやさしく解説した後、IHE統合プロファイル(業務シナリオ)などについて解説する。
 今回は、インタネットを介して診療情報を交換する仕組みであるnetPDI、内視鏡領域:消化管検査レポート&病理検査オーダー(Endoscopy Report and Pathology Order)、循環器領域:血管内画像プロファイル(CATH-IVI:Cardiac Catheterization Workflow - Intra-Vascular Imaging option)、放射線治療領域:Basic Radiation Therapy Objects Integration Profile II (BRTO-II)。
 また、「認定技術者制度」や「ベンダロックイン」に関する最新の情報や知見についても提供する。

チュートリアル

チュートリアルA-7
HL7 FHIR実装事例のご紹介

2022年11月17日(木) 15:15 〜 17:15 D会場 (中ホールB)

オーガナイザー:檀原 一之
座長:檀原 一之(日本HL7協会情報教育委員会)

主催:日本HL7協会

HL7は2019年1月に、FHIRの最初の正式バージョンR4をリリースしました。FHIRは、医療アプリケーション間で情報を交換するための、一貫性のある実装が容易なメカニズムを提供することを目指しています。
日本国内でも、4種類のHL7 FHIR 記述仕様が厚生労働省標準に採択され、FHIRを実装したシステムの開発が進んでいます。
本チュートリアルでは、ホスピタルショウにおけるHL7 FHIR紹介状連携デモ、HL7 FHIRの日本国内における実装事例について紹介していただきます。
■プログラム
1.ホスピタルショウにおけるHL7 FHIR紹介状連携デモ
日本HL7協会会長 浜松医科大学教授 木村 通男
【概要】
2022年7月に開催された国際モダンホスピタルショウにおいて、HL7 FHIRを採用した紹介状の連携デモが行われました。デモの内容についてご紹介いたします。
2.富士通と電子カルテユーザにおけるHL7 FHIRの取り組み事例のご紹介
富士通株式会社 安藝 理彦
【概要】
富士通と電子カルテユーザの国立がん研究センター東病院におけるリアルワールドデータ活用に向けたHL7 FHIRの取り組み事例についてご紹介いたします。
3.IBMにおけるHL7 FHIRの取り組み事例のご紹介
日本アイ・ビー・エム(株) 木村 雅彦
【概要】
IBMにおけるHL7 FHIRの取り組み事例についてご紹介いたします。電子カルテFHIRサーバーのアップデート、SS-MIX2の標準化ストレージをデータソースとするファサード型FHIRサーバー、医療DXなどでの活用事例を予定しています。
4.NECにおけるHL7 FHIRの取り組み事例のご紹介
日本電気株式会社 矢原 潤一
【概要】
NECにおけるHL7 FHIRの取り組み事例についてご紹介いたします。医療情報銀行を中心とするPHR試行におけるHL7FHIR活用事例をご紹介いたします。

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