[CO3] Presentation Awards Comedical 1
SFA Distal へのStent 留置後に発生した仮性動脈瘤に対してStent Graft を使用した一例
【背景】92歳男性2018年10月に1か月ほど前から続く右膝の腫れを主訴に来院、
心臓血管外科の診察により仮性動脈瘤を疑われ、全身状態不良にて外科的手術不能と判断され循環器内科へと紹介となった。
既往歴 慢性心不全、閉塞性動脈硬化症
【症例】右大腿動脈を順行穿刺し6Fr.シースを挿入し、0.035インチワイヤーを標的部位まで進めPigtailカテーテルを用いて仮性動脈瘤の造影を行った。
造影では以前留置されたSFA DistalのStent部から仮性動脈瘤への造影剤の流出が確認された。
次にStentGraftを挿入するために6Fr.シースを11Fr.シースに変更したのち10mm/20mm
のバルーンを用いて前回の治療で留置したStentとSFA Distal部への拡張を行いIVUSで確認した。
その後10mm/100mm、11mm/100mmのStentGraftを留置した。
またStentGraftに対して10mm/20mmのバルーンを用いて後拡張を行った。
最後にIVUSでStentGraftの良好な拡張を確認し、DSAを用いて仮性動脈瘤への造影剤の血管外漏出の消失を確認した。
造影剤量59ml、手技時間90分、被曝線量56mGy
術後は4病日目にエコーで瘤内の血栓化を確認、8病日目に退院となった。
【考察】今回、遠隔期に浅大腿動脈遠位部に留置したStentの損壊が原因であると思われる仮性動脈瘤を経験した。
Stent部位は留置時に一部拡張の不十分な部分があり、その部位の対側が引き伸ばされ損壊の原因になったと考えられる。
心臓血管外科の診察により仮性動脈瘤を疑われ、全身状態不良にて外科的手術不能と判断され循環器内科へと紹介となった。
既往歴 慢性心不全、閉塞性動脈硬化症
【症例】右大腿動脈を順行穿刺し6Fr.シースを挿入し、0.035インチワイヤーを標的部位まで進めPigtailカテーテルを用いて仮性動脈瘤の造影を行った。
造影では以前留置されたSFA DistalのStent部から仮性動脈瘤への造影剤の流出が確認された。
次にStentGraftを挿入するために6Fr.シースを11Fr.シースに変更したのち10mm/20mm
のバルーンを用いて前回の治療で留置したStentとSFA Distal部への拡張を行いIVUSで確認した。
その後10mm/100mm、11mm/100mmのStentGraftを留置した。
またStentGraftに対して10mm/20mmのバルーンを用いて後拡張を行った。
最後にIVUSでStentGraftの良好な拡張を確認し、DSAを用いて仮性動脈瘤への造影剤の血管外漏出の消失を確認した。
造影剤量59ml、手技時間90分、被曝線量56mGy
術後は4病日目にエコーで瘤内の血栓化を確認、8病日目に退院となった。
【考察】今回、遠隔期に浅大腿動脈遠位部に留置したStentの損壊が原因であると思われる仮性動脈瘤を経験した。
Stent部位は留置時に一部拡張の不十分な部分があり、その部位の対側が引き伸ばされ損壊の原因になったと考えられる。