[CO6] Presentation Awards Comedical 1
腸骨領域の患足・健足での血流計の有用性について
【背景】
EVTでは,治療効果や治療中の血管閉塞のモニタリングを目的として我々は,レーザー血流計にて連続モニタリングを行っており,学会等でその結果を報告してきている.
今回,患足と健足の血流測定を行い,腸骨領域の症例で解析したので報告する.
【方法】
2017年9月~2018年9月の期間で,腸骨領域をターゲットとした16症例を対象とした.健足と患足の血流量をモニタリングし,10分間の平均をとり,各セグメント間で比較を行った.比較は,虚血率(%)=100×(患足)/(健足)で行った.
【結果】
両下肢が治療対象となった6例を除く10症例が解析対象となった.術前ABIは,右0.79±0.16,左0.59±0.2で,術後ABIは,右0.87±0.08左0.81±0.15であった.
単病変の虚血率は,治療前が1.1±0.4で,治療後に1.3±0.6となり,34±75.7%改善した.複数病変の虚血率は,治療前が0.7±0.12で,治療後に1.16±0.55となり,54.7±48%改善した.
【考察】
単病変及び複数病変症例で,治療によって虚血率の改善が認められた.しかし症例によっては,ABIは上昇したが血流量が低下した症例もあった.これは,測定している対象の違いに由来するものと考えられる.
今回,レーザー血流計を用いた虚血率によって治療効果を評価することができた.今後は,部位毎の変化率や長期予後を含めた基準点を検証していきたい.
EVTでは,治療効果や治療中の血管閉塞のモニタリングを目的として我々は,レーザー血流計にて連続モニタリングを行っており,学会等でその結果を報告してきている.
今回,患足と健足の血流測定を行い,腸骨領域の症例で解析したので報告する.
【方法】
2017年9月~2018年9月の期間で,腸骨領域をターゲットとした16症例を対象とした.健足と患足の血流量をモニタリングし,10分間の平均をとり,各セグメント間で比較を行った.比較は,虚血率(%)=100×(患足)/(健足)で行った.
【結果】
両下肢が治療対象となった6例を除く10症例が解析対象となった.術前ABIは,右0.79±0.16,左0.59±0.2で,術後ABIは,右0.87±0.08左0.81±0.15であった.
単病変の虚血率は,治療前が1.1±0.4で,治療後に1.3±0.6となり,34±75.7%改善した.複数病変の虚血率は,治療前が0.7±0.12で,治療後に1.16±0.55となり,54.7±48%改善した.
【考察】
単病変及び複数病変症例で,治療によって虚血率の改善が認められた.しかし症例によっては,ABIは上昇したが血流量が低下した症例もあった.これは,測定している対象の違いに由来するものと考えられる.
今回,レーザー血流計を用いた虚血率によって治療効果を評価することができた.今後は,部位毎の変化率や長期予後を含めた基準点を検証していきたい.