[CO14] Presentation Awards Comedical 2
低管電圧を用いたTAVI 術前CT 撮影における造影剤低減プロトコルの検討
【背景】
2015年よりTAVIを行い、昨年100症例を経験した。患者数の増加に伴い、腎機能低下した患者への撮影が今後増加すると考えた。低管電圧撮影は、一般的に使用している管電圧120kVよりも造影剤によるCT値を上昇させることが知られている。造影剤量低減を目的とし、低管電圧を用いて計測に必要な画像を提供できないかと考えた。
【目的】
低管電圧を用いた造影剤低減プロトコルの有用性を検討した。
【使用機器】
キヤノンメディカルシステムズ Aquilion ONE™ VISION Edition
根元杏林堂 DUAL SHOT GX7
アミン株式会社 Ziostation2
【方法】
物理評価として、大腿動脈を模した自作ファントムを作成し計測に必要な画質評価した。物理評価をもとにCT値となるよう造影剤注入法をFractional Dose法を使用し、至適注入条件を検討した。臨床評価として2018年11月までに撮影した管電圧100kVの群(N=20)と80kVの群(N=20)で比較し、造影剤量とバルサルバ洞、大動脈弓、鎖骨下動脈、大腿動脈レベルの4か所のCT値を評価した。
【結果】
自作ファントムにおける検討において血管径を担保するCT値は、250HU以上必要となった。Fractional Dose法を用いた検討結果は、100kVで15.5mgi/kg/s、80kVで11mgI/kg/sであった。臨床評価として得られたバルサルバ洞のCT値について100kV群では387.4±59.4HU、80kV群では421.5±100.3HU(p=0.101)となり、大腿動脈でのCT値は、100kV群では、435.5±71.2HU、80kV群では、420.7±102.4HU(p=0.613)であった。ここから使用した造影剤投与量が100kVの群において42.0±8.0mLであるが、80kVの群において31.0±6.9mLとなった。(p<0.001)
【結語】
低管電圧撮影は、造影剤低減しながら計測に必要な画像を提供可能となった。
2015年よりTAVIを行い、昨年100症例を経験した。患者数の増加に伴い、腎機能低下した患者への撮影が今後増加すると考えた。低管電圧撮影は、一般的に使用している管電圧120kVよりも造影剤によるCT値を上昇させることが知られている。造影剤量低減を目的とし、低管電圧を用いて計測に必要な画像を提供できないかと考えた。
【目的】
低管電圧を用いた造影剤低減プロトコルの有用性を検討した。
【使用機器】
キヤノンメディカルシステムズ Aquilion ONE™ VISION Edition
根元杏林堂 DUAL SHOT GX7
アミン株式会社 Ziostation2
【方法】
物理評価として、大腿動脈を模した自作ファントムを作成し計測に必要な画質評価した。物理評価をもとにCT値となるよう造影剤注入法をFractional Dose法を使用し、至適注入条件を検討した。臨床評価として2018年11月までに撮影した管電圧100kVの群(N=20)と80kVの群(N=20)で比較し、造影剤量とバルサルバ洞、大動脈弓、鎖骨下動脈、大腿動脈レベルの4か所のCT値を評価した。
【結果】
自作ファントムにおける検討において血管径を担保するCT値は、250HU以上必要となった。Fractional Dose法を用いた検討結果は、100kVで15.5mgi/kg/s、80kVで11mgI/kg/sであった。臨床評価として得られたバルサルバ洞のCT値について100kV群では387.4±59.4HU、80kV群では421.5±100.3HU(p=0.101)となり、大腿動脈でのCT値は、100kV群では、435.5±71.2HU、80kV群では、420.7±102.4HU(p=0.613)であった。ここから使用した造影剤投与量が100kVの群において42.0±8.0mLであるが、80kVの群において31.0±6.9mLとなった。(p<0.001)
【結語】
低管電圧撮影は、造影剤低減しながら計測に必要な画像を提供可能となった。