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[1A31P] 経腟メッシュへの仙棘靱帯固定法の併用
Keywords:TVM、PTFE、メッシュ
緒言:2019年5月からPTFE製メッシュとなり、TVM手術での仙棘靱帯固定が緩くなり対応が必要とされている。当院では膀胱瘤主体の症例で3cmのメッシュアームに切込を入れたTVM手術を継続している。子宮下垂も強い症例に対しての追加処置を比較検討した。方法:C点-1以上の子宮下垂症例は、2019年7月から2021年9月(前期群)でアームに折込をつけた(折込群)。2021年10月以降(後期群)では、アームを仙棘靱帯に固定した(固定群)。背景、手術時間、出血量、再発など検討した。結果:(1)TVM施行前期群143例中、C点-1以上の子宮下垂55例中23例で折込をつけた。後期群87例中、C点-1以上の下垂26例だったが、35例で固定をおこなった。(2)前期群と後期群で腟脱症例数割合、年齢、経産数、身長、BMIに有意差はみられなかった。(3)併施手術のない折込群の手術時間54.7±10.9分に対し、固定群では66.6±14.5分と延長していた(p=0.024)。出血量は折込群で57.5±34.1mL、固定群で202.8±568.3mLであるが、固定群に1例のみ大量出血例があり、有意差はなかった。再発は折込群で6例(26.1%)、固定群で6例(17.1%)と、有意差はなかった。固定群再発のうち、3例は腟入口部でのメッシュ脱落、3例は仙棘靱帯での脱落であった。結論:仙棘靱帯にたいするメッシュの対応はさらに検討が必要である。