LSC RSC

[1A45P] 当院におけるロボット支援仙骨膣固定術の初期経験

○高岡 栄一郎¹、亀井 潤²、岸野 寛人¹、渡邉 梨紗子¹、簗瀬 敦史¹、保科 勇斗¹、遠藤 圭織¹、杉原 亨¹、安東 聡¹、藤村 哲也¹ (1. 自治医科大学医学部　腎泌尿器外科学講座　泌尿器科学部門、2. 東京大学医学部　泌尿器科)

Keywords:骨盤臓器脱、手術療法

【目的】 当院で施行したロボット支援仙骨膣固定術の初期経験について報告する。 【方法】 2021年4月から2023年4月末までに当院で施行した50例のロボット支援仙骨膣固定術について患者背景、手術内容、周術期経過まとめた。さらに、術後3ヶ月以上経過観察し得た47例の予後についてもまとめた。 【結果】 年齢中央値は74歳(44-81歳)、3回以上経産22例(44％)、BMI25以上27例(54%)、内服7種類以上あり14例(28%)、子宮摘除の既往あり8例(16%)、先行する3ヶ月以上のペッサリー留置歴あり12例(24%)であった。手術内容はシングルメッシュ27例、ダブルメッシュ23例、尿失禁手術としてTOTを5例、Burch法を11例に併用した。同一術者10例未満は18例(36%)、全症例のコンソール時間中央値は185分(117-287分)、出血量中央値は5ml(0-415ml)であった。術後入院期間中央値は4日(2-15日)で、周術期合併症として急性心筋梗塞1例を認めた。術後3ヶ月以上経過観察をし得た47例のうち3例(6.4%)でステージ3以上の再発を認めた。 【結論】 ロボット支援仙骨膣固定術は高齢者に対しても安全に施行可能で治療成績も良好であった。