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[1A47P] 当院におけるロボット支援仙骨膣固定術(RASC)の治療成績
Keywords:骨盤臓器脱、ロボット手術
【目的】当院において骨盤臓器脱(POP)に対するロボット支援仙骨膣固定術(RASC)を2022年8月より開始した。これまでに当院においてRASCを施行した症例について、その安全性や有用性を検討することを目的とした。【対象と方法】2022年8月より2023年5月の間に、当院においてPOPの診断のもとRASCを行った20例を対象とした。患者背景、手術時間、出血量、合併症等、これまでに当院にて施行した腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)と比較検討した。さらに、我々の行ったRASCの手技に関して、問題点等を検証した。【結果】LSC、RASCの患者背景はそれぞれ、平均年齢(歳)74.4(72-80):77.5(53-79)、BMI(kg/m2)25.3(18.4-28.8):23.6(17.2-30.2)。POP-Q stage はLSCではIII:2例、IV:3例、RASCではIII:16例、IV:4例、子宮摘出後症例はLSCで0例、RASCで4例であった。手術時間(分)は314±60.2:299.5±46.6、気腹時間(分)270.6±54.2:262.1±45.9、出血量(g)92.6±168.8:34.7±66.1であった。RASCの術中合併症として膣壁損傷1例、術後腓骨神経麻痺を1例で生じた。【結論】LSCと比較して手術時間、出血量等については遜色のない結果であったが、RASC特有の手技に関して習熟が必要と考えられた。