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[1A49P] PRSCとLSCの手術操作時間の検討
Keywords:ロボット仙骨腟固定術、腹腔鏡仙骨腟固定術、手術時間
【目的】 骨盤臓器脱に対すRobot Sacrocolpopexy(RSC)が保険適応となって3年が過ぎた。メタアナリシスでRSCがLSCに比して手術時間が延長した報告が多い。しかし、ドッキング時間を考慮していないことが手術時間の延長因子とする報告もある。当院のRSCはアシストポートを使わずロボットポート4つのみ使用するPure Robot Sacrocolpopexy (PRSC)で行ない、子宮全摘を併用していることが特徴である。そこで今回、PRSCのコンソール時間とLSCの手術操作時間を検討した。 【方法】 2020年6月から2022年8月に行われたLSC 48例と、PRSC 61例で比較検討した。適応はPOP-Q:StageⅡ以上とし子宮全摘を併用した。BMI、出血量、総手術時間、手術操作時間、POP-Qスコア変化率を検討した。手術操作時間をPSRCはコンソール時間とし、LSCは鉗子挿入からポート抜去までに時間を動画で確認し、計測した時間とした。 【結果】 平均年齢はLSC74.4歳、PRSC70.9歳で有意差を認めたがBMIと出血量に有意差はなかった。平均総手術時間はLSC148.5分とPRSC163.3分で有意にPRSCが長かった(P<0.01)。一方、平均操作時間はそれぞれ133分と134分で有意意差はなかった。 【結論】 いくつかの報告にもあったPSRCの腹腔内操作時間はLSCを同等であった。我々の行っているPRSCの術式はすでに従来腹腔鏡とまったく同等であることが示された。