日本女性骨盤底医学会 第25回学術集会

講演情報

一般演題

保存的治療(POP)

ペッサリー

2023年8月5日(土) 13:15 〜 13:45 第1会議室 (日本教育会館 8F)

座長:増田 洋子、古谷 健一

13:25 〜 13:30

[1B6P] milex®︎ペッサリーの使用に関するアンケート調査

○本郷 祥子1,3、寺田  美希子2,3、香山  晋輔2,3、高田 晋吾1,3 (1. 大阪警察病院 泌尿器科、2. 大阪警察病院 産婦人科、3. 大阪警察病院 女性骨盤底センター)

キーワード:walleceリング、milexリング、患者満足度調査

【はじめに】骨盤臓器脱の保存的治療法の一つにペッサリー治療がある。当施設では長らくポリ塩化ビニル製のwallece○Rリングを使用していた。2019年より、シリコン製で容易に半分に折れるなど患者の満足度が高いと思われるmilex○Rリングを導入し全例で自費診療に変更した。患者の満足度について独自のアンケートを用いて調査したので報告する。
【対象と方法】対象は2019年9月よりmilex○Rリングを導入し、それ以前にwalleceリングを使用していた患者47名。milex○Rリングを半年使用した時点で独自のアンケートに自己記入型で回答を得た。
【結果】47名中、自己着脱実施者は16名だった。自己着脱の有無を問わず61%の患者でmilex○Rリングの方が “挿入に際しての異和感が少ない”と回答していた。自己着脱実施者16名中11名(68%)が“milex○Rリングの方が扱いやすい”という回答だった。帯下の量は29/47名(61%)が“どちらもおなじ”と最も多く、14/47名(29%)で“milex○Rリングが多い”と回答していた。“高額だが価値がある”と考えているのは自己着脱者で10/16名(62%)、非自己着脱者14/31名(45%)だった。
【まとめ】wallece○Rリングとmilex○Rリングの比較を独自のアンケートを用いて患者の満足度を調査したので報告する。