14:30 〜 14:35
[1B19P] 骨盤底筋体操における経腹超音波画像を用いた指導の評価
キーワード:骨盤底筋体操、経腹超音波画像
【目的】理学療法士が行う経腹超音波画像を用いた骨盤底筋体操の個別指導外来について検討する。
【方法】腹圧性、切迫性あるいは混合性尿失禁を有する女性に対し、40分/回の骨盤底筋体操を月1回、泌尿器科医師の指導下で理学療法士が個別指導した。骨盤底筋体操は、超音波画像を見ながら骨盤底筋単収縮10回、持続収縮10秒を目標に行い、尿失禁症状QOL質問票(ICIQ-SF)で評価した。
【結果】2020年2月〜2022年3月に104人に実施し、年齢中央値70歳(37-87歳)、実施回数中央値2回(1-12)で、完遂は67人(64%)であった。複数回実施した71人の初回と最終時のICIQ-SFは、失禁頻度が中央値4→2、QOLスコアは5→2と改善を認め、失禁量は2と不変だった。初回体操で単収縮が10回未満だった31人のうち17人(55%)が、2回目体操で単収縮10回に達した。初回体操で持続収縮が10秒未満だった43人のうち28人(65%)が、2〜3回目以内に持続収縮10秒に達した。完遂した患者の質問紙調査では、回答者全員が超音波画像を見ながら収縮させる指導方法を「わかりやすい」「ややわかりやすい」と評価した。
【考察】骨盤底筋体操は、女性下部尿路症状診療ガイドラインでグレードAであるが、今回、超音波画像を見ながら実施することで、尿失禁頻度とQOLが改善されたと考えられる。理学療法士が超音波画像を用いることで、患者に骨盤底筋体操の個別指導を提供しやすくなる可能性があり、患者も骨盤底筋の収縮感覚が得やすく、理解向上にも繋がると思われる。
【方法】腹圧性、切迫性あるいは混合性尿失禁を有する女性に対し、40分/回の骨盤底筋体操を月1回、泌尿器科医師の指導下で理学療法士が個別指導した。骨盤底筋体操は、超音波画像を見ながら骨盤底筋単収縮10回、持続収縮10秒を目標に行い、尿失禁症状QOL質問票(ICIQ-SF)で評価した。
【結果】2020年2月〜2022年3月に104人に実施し、年齢中央値70歳(37-87歳)、実施回数中央値2回(1-12)で、完遂は67人(64%)であった。複数回実施した71人の初回と最終時のICIQ-SFは、失禁頻度が中央値4→2、QOLスコアは5→2と改善を認め、失禁量は2と不変だった。初回体操で単収縮が10回未満だった31人のうち17人(55%)が、2回目体操で単収縮10回に達した。初回体操で持続収縮が10秒未満だった43人のうち28人(65%)が、2〜3回目以内に持続収縮10秒に達した。完遂した患者の質問紙調査では、回答者全員が超音波画像を見ながら収縮させる指導方法を「わかりやすい」「ややわかりやすい」と評価した。
【考察】骨盤底筋体操は、女性下部尿路症状診療ガイドラインでグレードAであるが、今回、超音波画像を見ながら実施することで、尿失禁頻度とQOLが改善されたと考えられる。理学療法士が超音波画像を用いることで、患者に骨盤底筋体操の個別指導を提供しやすくなる可能性があり、患者も骨盤底筋の収縮感覚が得やすく、理解向上にも繋がると思われる。