日本女性骨盤底医学会 第25回学術集会

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一般演題

手術(POP)

POP手術 機能的な成績

Sun. Aug 6, 2023 2:00 PM - 2:30 PM Conference Room 1 (Japan Education Center Level 8)

座長:吉村 和晃、林 篤正

2:25 PM - 2:30 PM

[2B18P] 骨盤臓器脱手術が骨格筋量・筋力および運動機能に与える影響

─長期経過における変化─

○金城 真実1、丹波 光子2、関 美沙希1、梅田 諒太1、西島 郁乃1、冨田 良啓1、鮫島 未央1、北村 盾二1、舛田 一樹1、宮川 仁平1、中村 雄1、多武保 光宏1、福原 浩1 (1. 杏林大学医学部泌尿器科、2. 杏林大学病院看護部)

Keywords:サルコペニア、フレイル、行動制限

【目的】骨盤臓器脱修復術による骨格筋量、筋力、身体機能の変化につき調査する。【方法】杏林大学医の倫理委員会の承認後(承認番号1554)、同意を得られた患者の術前、1、3、6、12か月後における握力、6m歩行速度、骨格筋量を前向きに調査した。【結果】2021年3月~2022年4月で63例(平均年齢:72.6±7.9.1歳)に評価した。骨格筋量は1か月で術前と比較し有意に減少したが(6.61[5.65~9.24]kg/m2 vs 6.48[5.18~8.34]kg/m2 ; p<0.001)、3、6、12か月は有意差を認めなかった。利き手握力は1か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.0[10.5~34.7]kg; p=0.008)、3か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.3[10.5~34.7]kg; p<0.001)、6か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.1[10.5~34.7]kg; p=0.032)で有意に増加したが、12か月は有意差を認めなかった。6m歩行速度も1か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 6.1[4.0~10.2]m/sec; p=0.045)、3か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 5.9[4.1~10.4]m/sec; p=0.003)、6か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 6.0[4.1~10.0]m/sec; p=0.017)で術前と比較し有意に改善したが、12か月で有意差を認めなかった。 【結論】POP修復術により中期的には日常生活制限が改善し、身体機能、筋力向上に寄与できると考えられた。