2:25 PM - 2:30 PM
[2B18P] 骨盤臓器脱手術が骨格筋量・筋力および運動機能に与える影響
─長期経過における変化─
Keywords:サルコペニア、フレイル、行動制限
【目的】骨盤臓器脱修復術による骨格筋量、筋力、身体機能の変化につき調査する。【方法】杏林大学医の倫理委員会の承認後(承認番号1554)、同意を得られた患者の術前、1、3、6、12か月後における握力、6m歩行速度、骨格筋量を前向きに調査した。【結果】2021年3月~2022年4月で63例(平均年齢:72.6±7.9.1歳)に評価した。骨格筋量は1か月で術前と比較し有意に減少したが(6.61[5.65~9.24]kg/m2 vs 6.48[5.18~8.34]kg/m2 ; p<0.001)、3、6、12か月は有意差を認めなかった。利き手握力は1か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.0[10.5~34.7]kg; p=0.008)、3か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.3[10.5~34.7]kg; p<0.001)、6か月(19.1[10.4~31.7]kg vs 20.1[10.5~34.7]kg; p=0.032)で有意に増加したが、12か月は有意差を認めなかった。6m歩行速度も1か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 6.1[4.0~10.2]m/sec; p=0.045)、3か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 5.9[4.1~10.4]m/sec; p=0.003)、6か月(6.9[4.2~11.5]m/sec vs 6.0[4.1~10.0]m/sec; p=0.017)で術前と比較し有意に改善したが、12か月で有意差を認めなかった。 【結論】POP修復術により中期的には日常生活制限が改善し、身体機能、筋力向上に寄与できると考えられた。