2022年度統計関連学会連合大会

セッション情報

企画セッション

[4AAM] (14) 大規模データにおける匿名加工とプライバシー保護の新たな展開

2022年9月8日(木) 10:00 〜 12:00 A会場 (5号館102教室)

オーガナイザー:佐井 至道(岡山商科大)、星野 伸明(金沢大)、伊藤 伸介(中央大) 座長:佐井 至道(岡山商科大) 指定討論者:中川 裕志(理化学研究所)

2019年に施行された改正統計法の下で、公的統計データの二次利用に関するさらなる促進が図られているが、その場合、公的統計における個体情報の匿名加工とプライバシー保護を勘案した上で、公的統計データの作成・提供のあり方を追究する必要がある。民間の個人情報や行政記録情報については、令和3年改正個人情報保護法における改正部分の一部が2022年4月1日に施行される等、個人に関するデータについての法制度が整備された。それによって、民間の個人情報や行政記録情報に関しても、各種データの情報特性を踏まえた上で、法的技術的な措置に基づき、匿名加工情報の作成やその第三者提供が進展することが期待される。諸外国では、公的統計の二次利用のための仕組みが整備されているが、アメリカやヨーロッパでは、公的統計における攪乱的手法の適用について新たな動きが見られる。わが国において大規模データの利活用を展開する上では、こうした海外の動向も踏まえながら、個体情報に関する匿名加工とプライバシー保護について、技術的措置と法的制度的措置の両面からさらなる検討が求められる。本セッションでは、公的統計ミクロデータを含む個人に関する大規模データを対象に、令和3年改正個人情報保護法の特徴、民間のビックデータにおける合成データ(synthetic data)の実用化の動向、海外における統計データに対するプライバシー保護の方向性、小地域データの匿名化処理の各テーマについて研究報告を行い、討論者によるコメントも交えることによって、大規模データを対象にした匿名加工やプライバシー保護の新たな展開について議論を深めることとしたい。

×

認証

パスワード認証
抄録パスワード認証
抄録の閲覧にはパスワードが必要です。

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン