日本金属学会2024年春期(第174回)講演大会

出展社情報

[8] 株式会社 新興精機

1. 全自動シリアルセクショニング研磨方式3D顕微鏡
『 Genus_3D 』

・新マイクロスコープで高解像度、高い色表現性、自由な視野広さ、容易な操作性を実現。
・新研磨方法により高硬度で難しい研磨材料、空隙の多い材料、軟質材、介在物などが同一面で存在しても連続した良好な観察面を取得可能になりました。
・任意の深さ位置を計測し高速研磨する機能により、目的の深さから開始する連続研磨面の取得も可能です。
・EBSDにそのまま適応できる精密試料研磨と連続研磨途中でも脱着が可能な試料ホルダーで各分析機器にも対応できます。
・全自動で化学エッチングも行い組織撮影を行える装置です。
・深さ方向のナノレベルでの安定した等間隔の研磨像が全自動で得られますので、組織、クラック、介在物、ボイド等の高解像度の3次元像が得られます。
・全自動で電解エッチングも行え、チタン、アルミ、ニッケル、ステンレス等の3次元組織観察も可能です。
・設定条件ライブラリーにより、動作設定、消耗品の自動選定で誰にでも設定が行えます。
・研磨用品は装置に最適化した専用開発品により良好で安定した研磨が可能。
・リモート機能で確認と設定操作、消耗品補充の追加機能を備える事も可能で、現場に行かずに連続研磨と確認を行う事が可能となります。
世界10ヵ国特許取得済みです。
 

 
2.材料情報統合システム 『 MIPHA 』 『 shinyMIPHA 』

『MIPHA』は、機械学習をあらゆる側面で積極的に取り入れて効率的に組織の定量評価、組織→特性の順解析、特性→理想組織の逆解析を行うための総合解析パッケージです。クラウド型材料情報統合システム『shinyMIPHA』と合わせて使うことにより一層高度な解析が可能です。

近年は、種々の観察手法や画像解析技術の飛躍的な向上により、様々な素材に内在する構成組織を三次元的に観察できるようになりました。三次元組織観察は二次元組織観察では予測できないような複雑な組織特徴を明らかにする為に用いられています。また、全自動シリアルセクショニング3D顕微鏡『 Genus_3D 』と材料情報統合システム『 MIPHA 』により自動化が行われ、解析手法としての重要度が増してきています。
これまでの二次元組織像観察では、研究対象の試料の研磨面の観察撮影を行った二次元像から結晶粒径や複数の相の体積率に関する情報を、計量形態学を用いて求めることが行われています。しかし、均一粒分布、均一空間分布である事を前提として構築された定量金属組織学では、実際の複雑な組織の特徴値を求めるには限界があります。体積率なども二次元像の面積から疑似的に求めることができますが、同一試料の繰り返し研磨を行って画像を取得するとばらつきが大きく、実際の体積とは異なる事も多くなります。更に、曲率や連結性なども組織形態機構や特性発現機構を考えるうえで重要ですが、これらの情報は二次元観察から求めることができません。一方、三次元観察では、くびれや穴などの複雑な組織形態を直接観察できることに加えて、信頼性のある体積率、曲率、連結性、方向性などの組織特徴値を求めることができることから、加速度的に三次元解析が広がりつつあります。

三次元解析を行うにあたって、Genus_3Dは最も実用的な視野範囲と解像度を実現する事が可能です。
また、スタンドアロン型解析ソフトウェアである、材料情報統合システムMIPHAを利用することにより、重要な二次元/三次元組織特徴量を画像からAIを利用して自動抽出し、三次元特性解析、三次元特性推定、更には逆解析までも誰にでも容易に、更に非常に短時間で行えます。

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