第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

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一般公募企画

一般公募企画② 麻酔の視点を軸に継続看護を提供する、周麻酔期看護の役割と実践

Fri. Sep 27, 2024 2:15 PM - 3:15 PM 第5会場 (大会議室A3)

座長:吉田 奏

企画代表者:吉田 奏
講師:澤渡 佑子

本セミナーでは、周麻酔期看護の役割と重要性を認識し、チームの一員として周麻酔期医療の安全や質の向上に寄与することが目的である。近年周術期医療安全や術後早期回復の視点から、麻酔の前後を含めた周麻酔期医療の重要性が高まっている。過去10年を見ても様々な教育背景を持つ看護師が活動を展開している。周麻酔期に関わる看護師は、チームメンバーと連携・協働して患者対応にあたり、総じて安全の向上や質の高い医療提供を目指している。例えば麻酔前には麻酔が安全安楽に行われるよう、ホリスティックな患者評価をもとに予防的管理や患者教育を行う。麻酔中には患者のAdvocatorであるとともに、絶え間ない患者看視と心身の恒常性維持に向けた高度なケアも行う。麻酔後は術後疼痛管理、合併症対策や対応など、患者の早期社会復帰に向けて継続的に看護を提供する。各部署の看護職やリソースナースとの連携も重要な役割である。今回は、演者施設における周麻酔期看護の実践例を通して、本邦での周麻酔期医療のあり方や期待される役割、ケアチームの醸成に向けた課題について検討する機会としたい。