第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

セッション情報

一般公募企画

一般公募企画⑤ 日常的に遭遇する家族への関わりに、家族看護のワザを使ってみよう!

2024年9月29日(日) 10:30 〜 11:30 第5会場 (大会議室A3)

座長:本田 順子

企画代表者:加藤 智子
講師:浅岡 裕子・小野 美雪

退院支援、在宅療養支援、意思決定支援など、臨床において看護師が家族に関わる場面は少なくない。しかし、どのように家族員それぞれの思いを聴いていくのか、患者と家族の違う思いをすり合わせてゆくのか、感情的な家族に関わっていくのかは、難しく感じてしまうこともある。特に、COVID-19の影響で家族との対面での関わりが減少したことは、関わりの難しさを増大させているように思う。本交流集会では、これからの家族看護実践に活かしていくため、以下の事例を用いて、「家族看護のワザ」について話題提供し、みなさまと家族への看護について意見交換したい。
・重症新生児仮死で出生した子どもの家族へ、障害のある児を受け入れてもらえるよう愛着形成を促し、在宅療養へ向けて家族の力を発揮できるように伴走した事例
・患者や医療者に攻撃的になるなど、医療者が関わりにくさを感じていた家族に対し、言動の背後にある家族の関係性、想いを丁寧に聞き取りながら支援し、家族との心理的距離が近づいた事例
・認知症症状に困り、退院を強く拒否する家族に対し、家族の困りごとや本心を聴き出し、家族が認知症症状への対応力を向上できた事例