第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

セッション情報

交流集会

交流集会3 『有事にも、妊産婦へ切れ目ない支援が可能な体制を構築しよう』
~改訂版「分娩取扱施設における災害発生時の対応マニュアル作成ガイド」・「分娩取扱施設等における新興・再興感染症対応マニュアル作成ガイド」公表にあたって~

2024年9月28日(土) 10:30 〜 11:30 第2会場 (シビックホール)

座長:関 正節・宮川 祐三子

講師:桑原 美保・松本 志郎・阿部 さとみ

現在、国を中心とした災害対策が進められ、妊産婦や母子に対する支援の必要性について、その認識が高まっているが、緊急時において、妊産婦や母子への支援は後手に回りやすいという課題は今も存在する。分娩取扱施設では、分娩の進行状況に応じた産婦へのケア等を踏まえた備えと対策を欠かすことはできず、有事にも周産期医療体制の維持を可能にするには、施設の方針決定と、その対策に取り組むマネジメント力の発揮が求められている。また、各地域において災害時の母子支援やそのための連携について検討する機会を持つことも重要である。本集会では、熊本地震での経験やそこからみえた周産期領域に関する課題を共有し、それぞれの施設で平時からの対応について考える機会とする。また、日本看護協会作成の改訂版「分娩取扱施設における災害発生時の対応マニュアル作成ガイド」についても紹介する。