第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

セッション情報

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー1 エコーが使える!:化学療法における安全・安心な末梢静脈カテーテル留置

2024年9月27日(金) 12:45 〜 13:45 第2会場 (シビックホール)

座長:村山 陵子

講師:神納 美保
共催:富士フイルムメディカル株式会社/ニチバン株式会社

化学療法では、血管外漏出を起こさず、異常が早期発見できるよう、患者も看護師も細心の注意を払っています。ところで「予防」としてはどのようなケアができているでしょうか。血管外漏出を予防するには、確実に血管に薬液を投与することはもちろんですが、患者の血管の健全性を保ち、抗がん剤のような侵襲性の高い薬剤への繰り返しの曝露に耐えられるようにすることが重要です。血管の温存のためには、血管径がより大きく、血流が多い血管にカテーテルが留置できること、またカテーテルの先端が血管内の適切な位置に入っていることが重要です。カテーテル留置の際にエコーの活用を勧めているのは、まさにそこに役立つからです。エコーがあれば、視診・触診できない血管も、留置したカテーテルも、リアルタイムに観察できます。それらエコーの利点を活かし、看護師が実際にどのようにエコーを使うことができるか演者の施設での実施例をご紹介します。また近年、エコー透過性に優れ観察から固定までサポートしてくれるドレッシング材が開発されました。それらを含め、ベッドサイドでの活用を実感していただけるような実演も行います。