○中西 智子 (熊本大学病院看護部情報担当看護師長)
セッション情報
ランチョンセミナー
ランチョンセミナー10 通信機能付きバイタル機器を用いたデータ通信サポートシステムの看護業務への効果と課題
2024年9月28日(土) 12:00 〜 13:00 第6会場 (大会議室A4)
座長:本 尚美
講師:中西 智子
共催:ニプロ株式会社
バイタルサインは、生命に関する最も基本的な情報であり、看護師が断続的に行う検温は入院患者の状態変化や異常徴候を早期発見するための重要な活動である。今回、患者安全を目的とした、通信機能付きバイタル機器の学術コンサルティングの検証結果を基に、看護業務への効果と課題について検討を行った。対象機器は「ニプロ医療機器データ通信サポートシステムHNLINE」で、評価方法は、看護師ヘのアンケート、電子カルテにあるバイタルログデータ、検温ラウンドのタイムスタディ、看護師の記録残務時間等を確認し、導入前後で比較した。結果、看護師の利用率や満足度は高く、記録の効率性や適時性、正確性について確認できた。機器に対しいくつか改善要望があった他にも、検温時の患者対話時間の減少や、他職種との情報共有状況が変わらない等、ケアプロセスへの課題も示唆された。バイタル記録のスマート化の効果と共に、患者さんへのリスクとベネフィットについて検討した内容について紹介する。
共催:ニプロ株式会社