○藪中 幸一 (大野記念病院超音波センターセンター長/大阪大学医学系研究科招へい准教授/Echo-House代表)
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ランチョンセミナー
ランチョンセミナー4 ベッド上での理想の頸部姿勢から誤嚥を予防する超音波からのアプローチ
〜エコー・ライブで学ぶ誤嚥防止の姿勢の重要性〜
Fri. Sep 27, 2024 12:45 PM - 1:45 PM 第5会場 (大会議室A3)
座長:溝上 祐子
講師:藪中 幸一
共催:シーホネンス株式会社
嚥下機能の低下した高齢者にとって、誤嚥性肺炎の予防は必須となっている。そこで、肺炎予防には摂食時の姿勢が重要となり、「30度仰臥位で頸部前屈位」という体位が推奨されている。しかしながら、摂食時の頸部姿勢については、枕などを使用した場合、個別性が高く再現性のある適切な姿勢調整が困難となり、介護負担ともなり得る。つまり、肺炎の予防には、高齢者の食べる楽しみの継続と介護者の負担軽減も考慮しなければならない。本セミナーでは、ベッドのヘッドレスト機能(再現性のある頸部角度調整が可能)を使用し、一定の頸部姿勢で嚥下時におけるオトガイ舌骨筋の運動時間を超音波検査装置(Mモード画像)により定量化した。セミナー前半では、この結果による頸部姿勢と嚥下機能について解説する。また、この手法は、比較的容易に描出することができ、筋肉を可視化することで客観的な評価方法となり得る。そこで、セミナーの後半で超音波装置を使用して、オトガイ舌骨筋運動の観察方法をエコーのライブでご紹介する。
共催:シーホネンス株式会社