第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

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特別企画

特別企画4 看護管理者集まれ!「私たちが創る看護の未来」~看護管理者が政策実現のカギ~

Sun. Sep 29, 2024 1:30 PM - 3:30 PM 第1会場 (メインホール)

座長:任 和子・勝又 浜子

講師:久常 節子・坂本 すが・福井 トシ子・高橋 弘枝

わが国では生産年齢人口の更なる減少、そして超高齢者多死社会の到来に向け、様々な取り組みが進められている。さらに人々の暮らしや価値観の多様化が進む中、私たち看護職には、日本看護協会のタグラインに示しているように、「生きるを、ともに、つくる。」専門職として、人々の望む暮らしの実現にどのように取り組むか、真価が問われている。看護実践の場においては、より良い看護の提供にむけて、看護職の資質の向上に取り組む一方、看護職員確保や処遇改善、タスク・シフト/シェア等、対応しなければならない課題が山積している。看護管理者は、日々これらの課題解決に向けた取り組みを進めているところであるが、これらの課題は、各施設での取り組みで解決できるものばかりではない。看護を取り巻く諸課題を解決し、国民により質の高い看護を安全に提供するためには、看護の仕組みそのものの変革も視野に入れることが重要である。日本看護協会では、制度や政策への働きかけ、国へ政策提言を行っているが、実現に向けては、現場の看護管理者とともに、看護界が一丸となって取り組むことが不可欠である。2023年10月に30年ぶりに初めて改正された「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」では、看護職を取り巻く状況を踏まえ、国民の看護に対する期待に応えていくための取り組むべき方向として、看護職の量的確保、看護職の資質の向上そして看護管理者の役割の重要性等が示されたところである。国において、看護の課題に対する取り組みの方針が示された今、各施設等においてその実現に向けた取り組みを強化することが急務である。そこで、本企画では、「国民に質の高い看護提供を保障するための取り組み」をテーマに、日本看護協会がこれまで取り組んできた政策について、歴代の3会長と現会長によるリレートークで振り返るとともに、看護管理者の参画の在り方についてお話いただく。そして、看護管理者として政策実現にどのように取り組んでいくか意見交換を行う。ご参加の皆様の明日からの活力となることを期待する。