第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

講演情報

シンポジウム

シンポジウム1 新たな災害支援ナースの活動に向けて

2024年9月27日(金) 14:00 〜 15:30 第1会場 (メインホール)

座長:松本 珠実

講師:藤田 典子・庄司 育代・長谷川 勇希

[SY1-3] 今後の災害支援ナース派遣への取り組み

長谷川 勇希 (三重県医療保健部医療政策課課長)

三重県では災害時の看護活動で大きな役割を果たす災害支援ナースについて、平成19年度から三重県看護協会に研修を委託し、その養成を支援してきたところです。令和6年4月の改正医療法施行により、災害支援ナースが被災地での業務を安定的に実施できるようになったことで、その役割は今後さらに重要になっていくと考えています。法改正に伴い、災害支援ナースの派遣調整業務は都道府県が担うこととなりました。これを受けて、医療機関との平時の関わりや、令和6年能登半島地震への派遣で培った経験も勘案し、令和6年2月に三重県看護協会と派遣調整業務の委託について協定を締結しており、スムーズな派遣調整を実施する体制を整備しているところです。また、今後は新興感染症発生・まん延時にも災害支援ナースを派遣できることとなりましたが、そのためには都道府県の災害医療担当と感染症対策担当で緊密に連携をとることが重要です。今後も看護協会をはじめとした関係機関とともに平時から情報共有を行い、災害医療体制を整備・強化できるよう取り組んでいきます。