第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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交流集会

交流集会6 特定認定看護師の実際の活動
~特定行為研修修了後の活動の変化や成果~

Wed. Nov 9, 2022 2:00 PM - 3:00 PM 第1会場 (コンベンションホールA・B)

座長:渋谷 智恵

講師:井田 奈央・山﨑 優介

[KR6-1] 特定認定看護師の実際の活動

井田 奈央 (訪問看護ステーションワークスタッフ鵜の木管理者/在宅看護特定認定看護師)

【抄録】
 平成29 年に特定行為研修を修了し、東京都の訪問看護ステーションでは第一号の研修修了者となりました。訪問看護での実践事例が乏しい中で、どのように活用したら良いかわからず戸惑うことも多くありました。しかし、そのような状況下でも実践にむけて活動し、管理者としても他の研修修了者が実践する環境整備に邁進して参りました。その結果、訪問看護で特定行為を活用すると様々なメリットがあることが見出されました。令和4 年度の診療報酬改定では、特定行為の報酬化が訪問看護と医療機関の両者でなされ、在宅医療での特定行為推進に向けて国も動き始めました。報酬化することで特定行為の意義が確立されたという面もありますが、それでも思うように実践活動に繋がっていない状況でもあります。そして、まだ特定行為研修制度の認知が低いことを実感することが多い状況です。今回は、特定行為を在宅領域で活用することにより得られた効果と、活動により明るみになった課題について報告し、今後の特定行為推進の一助にしていきたいと思います。