第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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交流集会

交流集会9-2 看護業務効率化先進事例アワード受賞施設に学ぶ業務効率化(多職種連携)
~自施設でできることを見つけよう~

Wed. Nov 9, 2022 2:00 PM - 3:00 PM 第3会場 (201)

座長:任 和子

講師:新井 朋子・五藤 陽子・ 山中 由貴子

[KR9-2-1] 小児集中治療室で取り組む特定行為実践とタスクシフト

~効率的で安全・安心な看護の提供を目指して~

新井 朋子 (東京都立小児総合医療センター副看護師長)

【抄録】
 厚生労働省は、医師の働き方改革を推進している。また、日本看護協会は、医師のタスクシフトを進めながら、患者に対して必用な医療・ケアが安全かつタイムリーに提供されることが不可欠であるとしている。A 病院の小児集中治療室(以下PICU)で勤務する医師の業務量は多く、タイムリーな対応が困難な状況があった。また、医師と連携することが多い看護師の看護業務の進行が滞るという問題が生じていた。
 PICU では、4 年前より薬剤作成を看護師から薬剤師にタスクシフトしていた。2020 年3 月に特定行為研修修了者が誕生したのをきっかけに、薬剤業務のタスクシフトで得られた時間を活用し、「医師の業務負担軽減と看護師業務の効率化を図る」「医師と看護師間の相互理解とチーム医療を強化する」の2 つを目標に医師と看護師間のタスクシフトに取り組んだ。その結果、①医師の業務時間の削減② MDRPU の減少③タイムリーなケア介入④看護師のモチベーションの向上に繋がった。
 PICU で取り組む特定行為実践とタスクシフトの取り組みを紹介する。