都道府県看護協会公募企画⑤：大阪府 地域完結型大阪モデル
～大阪府看護協会感染管理地域ネットワークの構築～

[LK5-1] 地域完結型大阪モデル

～大阪府看護協会感染管理地域ネットワークの構築～

髙橋 陽一 (府中病院感染制御室室長)

【抄録】
　大阪府では2022 年度より府内に在籍する感染の専門家である看護師（Infection Control Nurse：以下ICN）のリストを作成し、相互連携を深め、協力して近隣の施設等への感染対策上の支援を行うことを目的に「大阪府看護協会　感染管理地域ネットワーク」を発足した。リスト登録において資格を有する「すべて」のICN を対象に感染管理ネットワークの目的に賛同し承諾が得られ、かつ、施設の責任者の同意が得られた者とした。登録のメリットとして、地域の感染対策強化につながり、地域包括ケアシステムの構築へ貢献することができる。大阪府・大阪府看護協会の後押しがあることにより、ICN の地域活動の促進につながる。など示すことで175 名の登録を得ることができた。大阪府内を11 支部に分割し、地域の感染対策の促進を行っている。5月からは大阪府の委託事業である「感染症予防対策を実践・推進できるリンクナース育成研修」と「社会福祉施設等ラウンド」を開始した。
　今後は感染の専門家のいない施設の感染対策を支援できるネットワークの構築を目指して活動していきたいと考える。