都道府県看護協会公募企画⑤：大阪府 地域完結型大阪モデル
～大阪府看護協会感染管理地域ネットワークの構築～

[LK5-3] 地域完結型大阪モデル

～大阪府看護協会感染管理地域ネットワークの構築～

柴谷 涼子 (大阪府看護協会政策・企画・看護開発部感染対策担当部長)

【抄録】
　COVID-19 の流行を契機に、医療関連施設だけでなく、社会福祉施設等の「生活の場」にも平時から基本的な感染対策が求められるようになった。しかし、医療従事者が在籍していない施設においては、その実践は容易ではない。
　大阪府看護協会では、大阪府との連携により、社会福祉施設にICN を派遣し、感染対策支援のための訪問が実現した。ICN が施設の特徴に合わせた実施可能な感染対策を提案し、その成果が得られている。また、人材育成として、今年度は中小規模病院や保育施設を含む社会福祉施設に勤務する看護師500 名を対象にリンクナース育成研修を実施し、研修修了後も自施設内で感染対策を実践・推進できるように支援を行っている。さらに、協会主導による地域ネットワークを通して、ICN とリンクナース、ICN と地域の施設が連携し、いつでも相談できるような関係を築くことによって、「地域完結型大阪モデル」の構築を目指している。
　今回は、当協会の取り組みと今後の課題について、皆さまと考える機会としたい。