[ポスターM-18-6] 化学療法室オリエンテーションの現状調査
-アンケートからみたオリエンテーションの評価-
Keywords:化学療法、オリエンテーション、パンフレット、動画作成
【抄録】
【目的】A 病院では紙パンフレットを用いて外来化学療法オリエンテーションを行っているが患者の言動から十分に出来ていないのではないかと感じ、動画でのオリエンテーションへ移行するため現状評価を目的にアンケート調査を行った。【方法】オリエンテーションを実施している各部署の看護師110 名に対し、独自で作成した無記名・自己記入式の質問紙によるアンケート調査を実施した。得られた結果をA 病院のクリニカルラダー制に従って、3 年未満と3 年以上にカテゴリー分類を行い集計したデータをt 検定で評価した。【結果】各部署での経験年数の平均は3.34 ± 2.89 年でオリエンテーションを行ったことがあると回答した看護師は110 名中56名であった。オリエンテーション後患者から質問を受けたことがある看護師は12 名であった。オリエンテーション時間は平均15.1 ± 6.50 分で有意差はなかった。オリエンテーションの方法について、「(ア)紙パンフレットを渡す」1 点、「(イ)パンフレットにそって口頭で説明する」2 点、「(ウ)パンフレット以外の情報も交えて説明する」3 点、「(エ)化学療法室の見学も行っている」4 点と各項目を点数化した。その結果3 年以上の平均点が高かった(p値< 0.05)。【考察】経験年数による説明時間の有意差はなかった。現在のパンフレット使用では化学療法オリエンテーション内容が実施する看護師の経験年数によって差があることが分かった。経験年数3年未満の看護師は補足説明が不足していることも分かった。ベナーは、「臨床知識は繰り返して獲得される。しかも臨床家自身は、そのような獲得物について気付いていないことが多い」1)と述べている。中村ら2)は、経験によって指導の知識、技術、態度ともに質的・量的に幅を広げていくことを示唆しており、本研究で得られた結果を支持するものであると考える。このことから患者が知りたいことをわかりやすく説明できる、経験年数による内容の差異を均一化したものにするためには、患者に対し過不足なく情報を提供できるようなオリエンテーション動画を作成する必要があることが分かった。
【目的】A 病院では紙パンフレットを用いて外来化学療法オリエンテーションを行っているが患者の言動から十分に出来ていないのではないかと感じ、動画でのオリエンテーションへ移行するため現状評価を目的にアンケート調査を行った。【方法】オリエンテーションを実施している各部署の看護師110 名に対し、独自で作成した無記名・自己記入式の質問紙によるアンケート調査を実施した。得られた結果をA 病院のクリニカルラダー制に従って、3 年未満と3 年以上にカテゴリー分類を行い集計したデータをt 検定で評価した。【結果】各部署での経験年数の平均は3.34 ± 2.89 年でオリエンテーションを行ったことがあると回答した看護師は110 名中56名であった。オリエンテーション後患者から質問を受けたことがある看護師は12 名であった。オリエンテーション時間は平均15.1 ± 6.50 分で有意差はなかった。オリエンテーションの方法について、「(ア)紙パンフレットを渡す」1 点、「(イ)パンフレットにそって口頭で説明する」2 点、「(ウ)パンフレット以外の情報も交えて説明する」3 点、「(エ)化学療法室の見学も行っている」4 点と各項目を点数化した。その結果3 年以上の平均点が高かった(p値< 0.05)。【考察】経験年数による説明時間の有意差はなかった。現在のパンフレット使用では化学療法オリエンテーション内容が実施する看護師の経験年数によって差があることが分かった。経験年数3年未満の看護師は補足説明が不足していることも分かった。ベナーは、「臨床知識は繰り返して獲得される。しかも臨床家自身は、そのような獲得物について気付いていないことが多い」1)と述べている。中村ら2)は、経験によって指導の知識、技術、態度ともに質的・量的に幅を広げていくことを示唆しており、本研究で得られた結果を支持するものであると考える。このことから患者が知りたいことをわかりやすく説明できる、経験年数による内容の差異を均一化したものにするためには、患者に対し過不足なく情報を提供できるようなオリエンテーション動画を作成する必要があることが分かった。