第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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口演

口演2群 外来における療養支援

Tue. Nov 8, 2022 2:00 PM - 3:00 PM 口演会場1 (302)

座長:相馬 泰子

[口演M-2-5] 急性期病院で勤務する外来看護職員の継続看護に対する認識

稲葉 恵1, 椎名 由妃乃1, 小倉 美智子1, 平田 千栄1, 福澤 智香子1, 細見 由加里1, 稲村 尚子1, 塚原 節子2 (1.黒部市民病院, 2.東京医療学院大学保健医療学部看護学科)

Keywords:継続看護、外来看護、役割認識

【抄録】
【目的】A 病院の外来で勤務する外来看護職員の継続看護に対する認識を明らかにする。【方法】A 病院の外来で勤務する看護職員70 人のうち研究の主旨とデータ管理に同意が得られたものを対象とし,「外来における継続看護とは」という質問に対しキーワードを5 つ記載してもらった。得られたデータは,研究メンバー数名とスーパーバイザーの助言を受けてカテゴリー分類した。【結果】70 名にアンケート用紙を配布し回収は58 名。分析の結果,<限られた短時間の中で日常生活を把握するコミュニケーション能力を持つ><忙しくても患者の立場に立って対応する><望む治療が受けられるように時には代弁者となり医師や他職種との橋渡しとなる><患者と家族・支援者の在宅での生活状況や思いを知り不足している部分を補う><患者の問題点や思いを把握し専門職と相談しともに関わる><患者が在宅で安心して生活できるようにサポートする>の6 カテゴリーが抽出された。【考察】外来看護職員の継続看護に対する認識として6 カテゴリーがあげられ<限られた短時間の中で日常生活を把握するコミュニケーション能力を持つ><忙しくても患者の立場に立って対応する>では外来受診の限られた時間の中でコミュニケーション能力や洞察力といった看護師の能力を生かし,コミュニケーションしやすい環境づくりの意識を持ち,患者や家族・支援者に寄り添った対応が大切であると認識していた。そこから得られた情報を基盤として<望む治療が受けられるように時には代弁者となり医師や他職種との橋渡しとなる><患者と家族・支援者の在宅での生活状況や思いを知り不足している部分を補う><患者の問題点や思いを把握し専門職と相談しともに関わる>とあるように外来看護職員は医師と協働し,患者や家族・支援者の治療状況や生活の様子をアセスメントしていくこと, 在宅における看護の対象は患者のみならず家族・支援者も含めることを意識し関わること,そして, 看護師が解決できない問題が生じたときの相談先として専門職と連携し共に関わり,ケア提供をすることが必要であると認識していた。A 病院の外来看護職員は継続看護とは<患者が在宅で安心して生活できるようにサポートする>ことを目標に,限られた時間の中で患者の情報を収集しアセスメントし多職種と協力する事で患者が在宅で安心して生活できるように支援することであると認識していた。