[口演M-48-2] 新人看護師へのタイムスケジュール作成を用いた指導方法と教育的効果
キーワード：新人看護師、指導、タイムスケジュール
【抄録】
【目的】新人看護師へのタイムスケジュール作成を用いた指導方法と教育的効果を明らかにする。【方法】2021 年9 ～ 11月に新人看護師指導経験のある指導看護師9 名を対象に新人看護師のタイムスケジュール作成を用いた指導方法と教育的効果について半構造化面接を行い、質的記述的方法で分析を行った。倫理的配慮としてA 病院の看護研究倫理委員会の承認を得た。【結果】タイムスケジュール作成を用いた新人看護師への指導方法には〈指導回数を増やす工夫〉〈できているかをその都度タイミングよく確認〉〈タイムスケジュール作成方法の工夫〉〈優先順位を一緒に確認〉の4 カテゴリが抽出された。タイムスケジュール作成を用いた新人看護師への教育的効果には〈1 日の仕事の流れがイメージできる〉〈処置の抜けがなくなる〉〈新人看護師へのフォローの気づきになる〉〈優先順位を考える機会になる〉〈患者の状態把握がしやすくなる〉の5 カテゴリが抽出された。【考察】新人看護師へのタイムスケジュールを用いた指導方法として〈指導回数を増やす工夫〉を行うことで時間毎の処置の見落としや残務が把握でき、〈できているかをその都度タイミングよく確認〉することは時間厳守や重要な業務の再確認だけでなく、予定変更や急患・急変などの事態が起こった際に助言をしながら、新人看護師と一緒に対応することに繋がっていた。このように指導看護師は指導方法を工夫し、支援者として機能することで、新人看護師の心理的安全を確保していた。また、教育にタイムスケジュールを用いたことは、新人看護師が始業と共に受け持ち患者に関する業務の優先度や順序構成を考える機会となり〈1 日の仕事の流れがイメージできる〉や〈仕事の抜けがなくなる〉ことに繋がり、煩雑な状況でも必要な処置を正確に患者に提供でき、処置の見落としの軽減に繋がった。この日々の体験の積み重ねが新人看護師自身の自己効力感向上に役立つと考える。これらのことから、新人看護師へタイムスケジュールを用いた指導は、有意義な教育方法であると示唆された。
【目的】新人看護師へのタイムスケジュール作成を用いた指導方法と教育的効果を明らかにする。【方法】2021 年9 ～ 11月に新人看護師指導経験のある指導看護師9 名を対象に新人看護師のタイムスケジュール作成を用いた指導方法と教育的効果について半構造化面接を行い、質的記述的方法で分析を行った。倫理的配慮としてA 病院の看護研究倫理委員会の承認を得た。【結果】タイムスケジュール作成を用いた新人看護師への指導方法には〈指導回数を増やす工夫〉〈できているかをその都度タイミングよく確認〉〈タイムスケジュール作成方法の工夫〉〈優先順位を一緒に確認〉の4 カテゴリが抽出された。タイムスケジュール作成を用いた新人看護師への教育的効果には〈1 日の仕事の流れがイメージできる〉〈処置の抜けがなくなる〉〈新人看護師へのフォローの気づきになる〉〈優先順位を考える機会になる〉〈患者の状態把握がしやすくなる〉の5 カテゴリが抽出された。【考察】新人看護師へのタイムスケジュールを用いた指導方法として〈指導回数を増やす工夫〉を行うことで時間毎の処置の見落としや残務が把握でき、〈できているかをその都度タイミングよく確認〉することは時間厳守や重要な業務の再確認だけでなく、予定変更や急患・急変などの事態が起こった際に助言をしながら、新人看護師と一緒に対応することに繋がっていた。このように指導看護師は指導方法を工夫し、支援者として機能することで、新人看護師の心理的安全を確保していた。また、教育にタイムスケジュールを用いたことは、新人看護師が始業と共に受け持ち患者に関する業務の優先度や順序構成を考える機会となり〈1 日の仕事の流れがイメージできる〉や〈仕事の抜けがなくなる〉ことに繋がり、煩雑な状況でも必要な処置を正確に患者に提供でき、処置の見落としの軽減に繋がった。この日々の体験の積み重ねが新人看護師自身の自己効力感向上に役立つと考える。これらのことから、新人看護師へタイムスケジュールを用いた指導は、有意義な教育方法であると示唆された。