第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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シンポジウム

シンポジウム1 医療機関から飛び出そう!女性の健康支援には看護職の力が必要だ!

Tue. Nov 8, 2022 3:30 PM - 5:10 PM 第2会場 (国際会議室)

座長:井本 寛子

講師:関 正節・宮下 美代子・小嶋 由美

[SY1-1] 県協会における、地域の「思春期教育」のマネジメントについて

関 正節 (高知医療センター病棟看護部長)

【抄録】
 A 県は、10 代の妊娠や人工妊娠中絶など多くの問題を抱えており、助産師職能委員会では、平成 15 年から小中高等学校・保護者等を対象に思春期教育「いのちの教育」の出前教室を年間 90件ほど実践してきた。
 教育現場と出前教室の打ち合わせをする中、子ども達の課題が浮き彫りとなり、狭義の性ではなく、広義の性(生)がより重要であることが明らかとなった。「いのち」を取り巻く関わりを考える中で、助産師のみでなく、保健師・看護師の力を発揮して子どもや親を多方面から支援する「生きる力を育むいのちの教育」を展開していくことを目的に、3 職能合同の特別委員会を発足した。
 教育現場で行われる学習指導要領を理解することや、「生教育」の意義を踏まえて、3 職能が互いの専門性を発揮するために、それぞれの得意性や専門性について共通認識を深め、特技を生かした方法を見出すことができるよう、何度も検討を重ね少しずつ前進することを経験した。改めて各看護職が専門性を明確化し、その役割を発揮するために対象者の発達課題や理解を深めていくことに向き合うことにつながった。