第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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シンポジウム

シンポジウム4 地域包括ケア推進に資する外来看護職の活動

Wed. Nov 9, 2022 9:30 AM - 11:10 AM 第2会場 (国際会議室)

座長:吉川 久美子

講師:岩澤 由子・古田 明美・青木 美佐子

[SY4-2] 医師と共に取り組む看護外来の活動について

古田 明美 (岐阜県総合医療センター看護部情報管理室管理監)

【抄録】
 当院は、高度医療を担う急性期の基幹病院です。35 の専門外来と9 の看護外来を有し、一日平均1,200 ~ 1,400 人の外来患者を受け入れています。看護外来は、2006 年に内分泌内科から始まりました。医師の短い診察時間内で、患者が説明の理解ができないことや、繰り返し悪化する患者の背景がみえてこないことが課題でした。そこで、糖尿病療養指導士が内分泌内科の医師と連携し、糖尿病療養指導と合併症チェックを目的に看護外来を始めました。看護師による生活背景に沿った説明の実施に対して医師からの期待が高まっていきました。その後、生活習慣病がフォーカスされたこともあり、メタボリック外来、禁煙外来へと広がりました。そして、看護外来や患者指導教室の開催と共に、医師との「生活指導部会」が看護部主導で始まり、それぞれの外来の取り組み内容や成果、課題を報告・検討する会議となり、現在に至っています。各看護外来の目標到達率は80% を超える成果をあげています。今では、17 名の専門・認定看護師、学会認定看護師を外来に配置し、そのうちの10 名と病棟勤務者6 名を担当制として、看護外来開催日に医師と協働して行っています。