[KR7-3] 病院の外来・診療所における在宅療養支援の強化に向けた人材育成
【抄録】
地域包括ケアシステムが推進される中、病院では外来看護の役割が拡大している。当院は2017年に、「退院支援」を「在宅療養支援」に改め、在宅・外来・入院と切れ目のない看護を目標に掲げ、在宅療養支援を推進してきた。一方、外来看護に特化する研修は実施しておらず、外来看護の役割が拡大する中で、様々な勤務形態やライフステージにある外来看護職員の教育が課題となっていた。
今回、「外来看護職員の在宅療養支援能力向上のための研修」試行事業に、外来看護職員全員が参加する機会を得た。演習では、各々が持ち寄った事例をもとに看護を振り返り、講義で得た外来看護職員の役割や発揮すべき専門性を踏まえ、在宅療養支援の方向性を議論した。研修後のアンケートでは、悩みや困難に感じることを共有し他者の考えに触れ、日々の外来看護の意味付けや外来看護を深める意欲につながったと回答した。研修後、演習で用いた事例は、チームで共有し、導き出した支援に基づき看護が継続されている。
研修がもたらした変化について報告するとともに、今後さらに重要となる外来看護の人材育成について考える機会としたい。
地域包括ケアシステムが推進される中、病院では外来看護の役割が拡大している。当院は2017年に、「退院支援」を「在宅療養支援」に改め、在宅・外来・入院と切れ目のない看護を目標に掲げ、在宅療養支援を推進してきた。一方、外来看護に特化する研修は実施しておらず、外来看護の役割が拡大する中で、様々な勤務形態やライフステージにある外来看護職員の教育が課題となっていた。
今回、「外来看護職員の在宅療養支援能力向上のための研修」試行事業に、外来看護職員全員が参加する機会を得た。演習では、各々が持ち寄った事例をもとに看護を振り返り、講義で得た外来看護職員の役割や発揮すべき専門性を踏まえ、在宅療養支援の方向性を議論した。研修後のアンケートでは、悩みや困難に感じることを共有し他者の考えに触れ、日々の外来看護の意味付けや外来看護を深める意欲につながったと回答した。研修後、演習で用いた事例は、チームで共有し、導き出した支援に基づき看護が継続されている。
研修がもたらした変化について報告するとともに、今後さらに重要となる外来看護の人材育成について考える機会としたい。