都道府県看護協会公募企画2：大阪府　大阪府看護協会における感染管理地域ネットワーク　Ver.2
～自施設および地域における感染対策を実践・推進できるリンクナースを育てる～

[LK2-3] 感染管理認定看護師へのキャリアアップ

〜研修受講生の立場より〜

^○山田 学 (阪南病院医療安全管理室課長)

【抄録】
　自身は精神科病院の看護師長として、新型コロナウイルス感染症によるクラスターの経験から、精神科領域における感染対策の重要性と難しさを痛感し、感染管理認定看護師( 以下、ICN) へのキャリアップを考えるようになった。一方、感染対策を適切に実行するためには、ICN だけではなく感染リンクナース( 以下、リンクナース) は不可欠な存在であり、自施設においても、リンクナースへの教育と感染管理担当者とリンクナース間連携が必要であると感じていた。そこで、まず自身がリンクナース育成研修( 以下、本研修) を受講することにした。
　本研修では、感染対策の基本について学ぶだけでなく、ICN が行う社会福祉施設ラウンドに同行することで、ICN の助言・提案方法を知り、自施設での感染管理担当者とリンクナース双方の役割を学ぶことができた。これらの学びや経験を通し、ICN になりたいという思いが強くなり、感染管理認定看護師教育課程へ進学し、現在は専従のICN として従事している。