ランチョンセミナー1 ソーシャルキャピタルにおける調剤薬局の役割
～薬局薬剤師の患者支援を通じて～

[LS1-1] ソーシャルキャピタルにおける調剤薬局の役割

～薬局薬剤師の患者支援を通じて～

^○野村 洋介 (I&H 株式会社（阪神調剤グループ） 社長室)

共催企業：I&H 株式会社

【抄録】
　人々の健康には医療だけでなく、社会的な環境要因も大きく関与していることが近年の疫学調査によって明らかになってきた。医療者は患者を取り巻く生活環境などにも配慮し対応してゆかなければならないということである。社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く「ソーシャルキャピタル」という概念があり、行政の健康づくりやまちづくりにも応用されている。
　薬局薬剤師は、単に薬の説明をするだけでなく、日常的な会話を通じて患者個々のパーソナリティに関わる深い情報を聴くことで、患者の生きがいを支える役割を担っている。そんな薬局薬剤師のいる調剤薬局は人々が気軽に立ち寄れる場所であり、ソーシャルキャピタルのリソースとなり得るのではないかと考えられる。
　このセッションでは、薬局における薬剤師と患者の関係性や支援の実際の例を紹介し、より効率的かつ効果的に健康的な社会を築くための方向性をお示しする。