第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 大阪

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ポスター

ポスター13 群 質の高い看護人材を育成する教育②

Sat. Sep 30, 2023 1:15 PM - 2:15 PM ポスター会場 (イベントホール)

座長:中川 有加

[ポスターO-13-4] 病棟に勤務する2 年目、3 年目看護師を対象とした看護技術における自信度調査

柳澤 友希乃, 倉本 遥香 (JR 広島病院)

Keywords:看護技術、自信、2 年目看護師、3 年目看護師

【目的】病棟に勤務する2 年目、3 年目看護師を対象に看護技術における自信度を調査し、2 年目、3 年目でどの看護技術において自信度の差があるのかを明らかにする。【方法】質問項目は、対象者の臨床経験年数、他院での経験の有無。看護技術項目は、A 病院で使用している「新人看護師技術チェックリスト」をもとに計59 項目とした。看護技術項目は「とても自信がある」を5 点、「やや自信がある」を4 点、「どちらともいえない」を3 点、「あまり自信がない」を2 点、「全く自信がない」を1 点として、無記名自記式質問紙を用いた。解析にはEZR を用いてマンホイットニーのU 検定を行い、有意水準をp < 0.05 とした。調査依頼書に研究の趣旨、研究への参加は任意であること、参加しない場合でも不利益は生じないことを明記した。【結果】回収率は71.4%であり、2 年目7 名、3 年目8 名、そのうち他院での経験者は、2 年目は1 名、3 年目は2 名であった。有意差があったのは4 項目であり、「末梢点滴静脈注射」2 年目平均3.57 ± 0.49、3 年目平均4.12 ± 0.33、「末梢点滴内静脈注射( 側管注法)」2 年目平均3.57 ± 0.49、3 年目平均4.37 ± 0.48、「誤薬防止の手順に沿った与薬」2 年目平均3.42 ± 0.49、3 年目平均4.25 ± 0.66、「患者誤薬防止策の実施」2 年目平均3.42 ± 0.49、3 年目平均4.25 ± 0.43 であった。【考察】「末梢点滴静脈注射」、「末梢点滴内静脈注射( 側管注法)」においては、経験を重ねることで、血管の選び方を短時間で行うことができ、血管確保を正確に実践出来るようになり、その繰り返しで自信に繋がると考えた。また、「誤薬防止の手順に沿った与薬」、「患者誤薬防止策の実施」は日本医療機能評価機構医療事故情報収集等事業第38 回報告書では、1 年未満と1 年以上の看護師・准看護師と比較した場合、「薬剤」に関する事例は2 倍違うという報告がある。そのため、1 年目から与薬の6R を意識したり、投与する薬剤の作用・副作用を学ぶことが薬剤の事故防止に繋がり、自信に繋がるのではないかと考えた。