[SK3-3] データの力で看護の価値を示そう!
【抄録】
2013 年度日本看護協会のDiNQL 事業が始まり、大阪急性期・総合医療センターでは、2015 年度事業に参加し、同時にワーキング・グループを発足させた。その活動は、看護管理者へのDiNQL 普及・他部門との調整、データ入力体制の構築であった。2016 年度以降は、ベンチマークの理解を深められる取組みとして、管理者研修を毎年開催した。その中で、ベンチマークの実施方法・DWH を活用したデータ収集等を講義し、実践例を発表した。このような取り組みをすることで、管理者にとってDiNQL が身近なものとして捉えられ、目標管理等にマネジメントツールとして活用できるようになった。
今回は、DiNQL ベンチマークを実施した整形外科病棟における転倒転落発生の要因分析を紹介する。DWH を活用して多角的にデータを集め、経年的に分析を行った。結果、2020 年度は他施設に比べ、転倒転落率は高かった。実入院患者数が多く、手術件数は、他施設の約2.5 倍多く、事象の発生時間は夜間が多かった。経年的に比較すると2022 年度は、病床稼働率・入院患者数・手術件数が増えたが、転倒転落数は減少していた。その要因として、夜間看護補助者の配置を手厚くしたことなどが考えられた。
2013 年度日本看護協会のDiNQL 事業が始まり、大阪急性期・総合医療センターでは、2015 年度事業に参加し、同時にワーキング・グループを発足させた。その活動は、看護管理者へのDiNQL 普及・他部門との調整、データ入力体制の構築であった。2016 年度以降は、ベンチマークの理解を深められる取組みとして、管理者研修を毎年開催した。その中で、ベンチマークの実施方法・DWH を活用したデータ収集等を講義し、実践例を発表した。このような取り組みをすることで、管理者にとってDiNQL が身近なものとして捉えられ、目標管理等にマネジメントツールとして活用できるようになった。
今回は、DiNQL ベンチマークを実施した整形外科病棟における転倒転落発生の要因分析を紹介する。DWH を活用して多角的にデータを集め、経年的に分析を行った。結果、2020 年度は他施設に比べ、転倒転落率は高かった。実入院患者数が多く、手術件数は、他施設の約2.5 倍多く、事象の発生時間は夜間が多かった。経年的に比較すると2022 年度は、病床稼働率・入院患者数・手術件数が増えたが、転倒転落数は減少していた。その要因として、夜間看護補助者の配置を手厚くしたことなどが考えられた。