第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 札幌

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交流集会

交流集会7 看護の質改善に向けたデータの
読み解きを体験しよう
~DiNQLの新機能を使って質改善へ~

Fri. Sep 2, 2022 2:00 PM - 3:30 PM 第1会場 (大ホール)

座長:佐々木 衿子

講師:鈴木 理恵・埜中 由美・今枝 加与

[KR-7] 看護の質改善に向けたデータの読み解きを体験しよう

鈴木 理恵1, 埜中 由美2, 今枝 加与3 (1.日本看護協会医療政策部看護情報課, 2.岩手県立中央病院看護師長, 3.JA 愛知厚生連江南厚生病院副看護部長)

 近年、医療の質の向上に向け、医療の質の可視化は大きな関心を集めている。提供している医療の質をデータで測り、その結果を踏まえて改善活動を行い、さらなる質の向上につなげる PDCA サイクルの促進が今後ますます重要となる。常に患者と接する看護にとっても医療の質の可視化と向上は喫緊の課題であるといえる。
 日本看護協会では、看護職の労働環境の改善と看護の質向上を目指し、看護実践をデータ化し、看護管理者のマネジメントの支援を目的に「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL)事業」を実施している。2015 年度の本格開始から7年たった現在、本事業参加者からの様々な意見をふまえ、「データ入力の負担軽減」や「データの利活用の促進」等に焦点をおいた見直しを行っている。
 本交流集会は 2 部構成とし、第 1 部では、利活用に向けた「定期的なベンチマークレポート(仮称)」の配信や、入力負担の軽減に向けた改善等、2023 年度から予定している新たなサービスの紹介を行う。
 第 2 部では、新たなサービスとして予定している「定期配信ベンチマークレポート(仮称)」を用いて、質改善に向けたデータの読み解きの体験を行う。
 現在開発中の「定期配信ベンチマークレポート(仮称)」は、構造、過程、結果について、前回入力結果との比較をはじめ、病院間、院内、アウトカムが上位 25%の病院との比較をわかりやすく示すものである。
 今回は「転倒・転落」をテーマとし、「定期配信ベンチマークレポート(仮称)」を使って、データの読み解きと、その結果に基づいてどのように改善活動につなげていくかを、DiNQL を活用している看護管理者が実際に行う。データ読み解き体験を通じて、データを活用した看護の質改善活動につなげたい。