シンポジウム5 地域における戦略的看護職確保

[SY5-3] 地域に必要な看護職確保推進事業実施報告

「山形方式・看護職等生涯サポートプログラム」ナースセンターの取り組み強化

若月 裕子 (山形県看護協会会長)

　住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることができるよう地域包括ケアシステムの構築と、地域医療構想の制度化で 2 次医療圏の病床の統合・再編が推進されています。
県内Ｏ地域では老朽化した公立病院と民間病院が、同じ敷地内で急性期と回復期・在宅医療に至るまでの機能分化と連携で、切れ目のない医療提供体制の整備が進められています。
　ナースセンターでは、看護職の活躍の場の拡大と看護職の労働力移動の課題解決に向け、看護職確保推進事業に取り組みました。
1．病床機能分化連携に伴う再編に向けた課題の整理および事業計画・実施
　・ワーキンググループの開催
2．看護職の安定確保・定着促進
　・「セカンドキャリア」に関する意識調査
3．求人施設への看護職確保支援事業
　・看護職需要施設実態調査
　調査結果では、各施設の具体的な働き方の情報を知りたい、看護職の仕事について地域住民に理解が必要などの意見があり、それを踏まえ「地域住民を対象としたセミナー」「働く看護職のセカンドキャリア仕事相談会」の開催を行いました。
　ナースセンターと地域と密着して取り組んだ看護師確保対策について報告します。