[IK2-1] 質の高い看護実践のための施設基準管理
【抄録】
保険医療機関が算定可能な診療報酬の多くに「施設基準」として守るべき要件が細かく定められており、定期的に行われる適時調査などで基準の遵守が問われ、不適切な内容が判明した場合は返還命令が出される。
とりわけ入院基本料に係る看護配置の管理に不備があった場合は多額の返還金となることから、各医療機関では健全な病院経営をするうえで施設基準を正しく理解している看護師、看護管理者の育成が必要となっている。
診療報酬で算定される入院基本料をはじめ、看護職員夜間配置加算、褥瘡ハイリスク患者ケア加算、緩和ケア加算、看護職員処遇改善評価料など、看護職がかかわる施設基準は多岐にわたっている。これらは日本看護協会が、最前線で実践している質の高い看護を適切に評価してほしいと、診療報酬改定ごとに要望したことで盛り込まれてきた。
私たちが日々実践する看護が、適正に診療報酬として評価されるためには「施設基準」を遵守することが必要である。
今後、ますます複雑化する施設基準を正しく理解し、良い看護実践を行うために、さらには病院経営にも貢献するために、どのように看護管理を実践するか議論したい。
保険医療機関が算定可能な診療報酬の多くに「施設基準」として守るべき要件が細かく定められており、定期的に行われる適時調査などで基準の遵守が問われ、不適切な内容が判明した場合は返還命令が出される。
とりわけ入院基本料に係る看護配置の管理に不備があった場合は多額の返還金となることから、各医療機関では健全な病院経営をするうえで施設基準を正しく理解している看護師、看護管理者の育成が必要となっている。
診療報酬で算定される入院基本料をはじめ、看護職員夜間配置加算、褥瘡ハイリスク患者ケア加算、緩和ケア加算、看護職員処遇改善評価料など、看護職がかかわる施設基準は多岐にわたっている。これらは日本看護協会が、最前線で実践している質の高い看護を適切に評価してほしいと、診療報酬改定ごとに要望したことで盛り込まれてきた。
私たちが日々実践する看護が、適正に診療報酬として評価されるためには「施設基準」を遵守することが必要である。
今後、ますます複雑化する施設基準を正しく理解し、良い看護実践を行うために、さらには病院経営にも貢献するために、どのように看護管理を実践するか議論したい。