第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

講演情報

一般公募企画

一般公募企画5 再製造単回使用医療機器(R-SUD)とSDGs

2023年11月8日(水) 10:30 〜 11:30 第5会場 (G303)

座長:洪 愛子

企画代表者:洪 愛子

[IK5-1] 再製造単回使用医療機器(R-SUD)とSDGs

井上 大輔1, 増渕 真澄2 (1.厚生労働省医薬・生活衛生局, 2.獨協医科大学病院)

【抄録】
 単回使用医療機器(Single-use device:SUD)は、既存の病院設備では再処理することはできず、一回使用後は廃棄することが求められています。これまで安全性への懸念から、たびたび注意喚起され、SUD を適切に取り扱うことが周知され続けてきました。2001 年以降、欧米でSUD 再製造制度が開始し、日本では2017 年に単回使用医療機器再製造制度が施行、国内初の再製造SUDが2019 年に承認されました。単回使用医療機器再製造制度は、使用済みのSUD を資源ととらえ、企業がその責任のもとで、病院から収集後、適切に分解・洗浄・部品交換・再組立・滅菌等処理を行い、再び使用できるよう「再製造」し、製造販売承認を受け、販売する仕組みです。加えて、物価高騰、資源調達の困難さから、医療機器の流通にも影響があり、病院としてSDGs に取り組む必要性を考え実践することが重要です。このセッションは、単回医療機器再製造推進協議会との共同企画です。厚生労働省 医療機器審査管理課再生医療等製品審査管理室長の井上大輔様より「R-SUD に係る行政の取り組み」をご講演いただき、獨協医科大学病院 手術部・材料部看護師長の増渕真澄様に「R-SUD に係る病院の取り組み」について、ご講演いただきます。