[LK10-1] 災害看護
~愛知県看護協会における「地域災害応援ナース」の仕組みと課題~
【抄録】
愛知県看護協会の「地域災害応援ナース」の体制及び課題について紹介する。特徴の一つは、派遣先を、原則被災した医療機関等を含む地区支部内としたことである。地区支部内での活動を推進するため令和2年度より、県行政の二次医療圏区分にあわせ当協会の地区支部数を再編した。さらに、当協会災害看護委員会の委員を各地区支部より1名ずつ選出し、地区における委員の役割を明確化した。特徴の二つ目は、看護師は医療施設からの登録とし、身分の保証がより安定する体制としたことである。
令和4年は、地域災害応援ナースを対象に、役割・心構え・標準予防策・身分保障等について学習会を開催し、オンデマンド等を含め250 名が参加した。また、登録施設の代表者等が派遣の流れを理解し、受援体制の整備を進めることを目的に実働訓練を実施し、22 施設55 名が参加した。これらの活動の結果、派遣よりも受援体制の整備が優先、増員、日頃から地区支部内の連携等の課題が明らかとなった。
令和5年度は、受援体制の整備を推進するとともに、新たな「災害支援ナース」の研修状況を視野に入れて地域災害応援ナースの役割の明確化を進める。
愛知県看護協会の「地域災害応援ナース」の体制及び課題について紹介する。特徴の一つは、派遣先を、原則被災した医療機関等を含む地区支部内としたことである。地区支部内での活動を推進するため令和2年度より、県行政の二次医療圏区分にあわせ当協会の地区支部数を再編した。さらに、当協会災害看護委員会の委員を各地区支部より1名ずつ選出し、地区における委員の役割を明確化した。特徴の二つ目は、看護師は医療施設からの登録とし、身分の保証がより安定する体制としたことである。
令和4年は、地域災害応援ナースを対象に、役割・心構え・標準予防策・身分保障等について学習会を開催し、オンデマンド等を含め250 名が参加した。また、登録施設の代表者等が派遣の流れを理解し、受援体制の整備を進めることを目的に実働訓練を実施し、22 施設55 名が参加した。これらの活動の結果、派遣よりも受援体制の整備が優先、増員、日頃から地区支部内の連携等の課題が明らかとなった。
令和5年度は、受援体制の整備を推進するとともに、新たな「災害支援ナース」の研修状況を視野に入れて地域災害応援ナースの役割の明確化を進める。