都道府県看護協会公募企画12：千葉県　学生向け訪問看護ガイダンスによる就業への動機付け
～行政・基礎教育との連携から～

[LK12-1] 学生向け訪問看護ガイダンスによる就業への動機付け

～行政・基礎教育との連携から～

^○渡辺 尚子 (前千葉県看護協会常任理事)

【抄録】
　本県の訪問看護ステーションの看護職員数（常勤換算）は、人口当たりの全国比較で43 位にとどまり（平成30 年策定千葉県保健医療計画）、在宅医療推進の要となる訪問看護師の確保は重要課題である。当協会では平成17 年から県委託の訪問看護推進事業に取組み、令和4 年度より「学生向け訪問看護ガイダンス」（以下ガイダンス）を開始した。ガイダンスは看護大学4 校、専門学校等6 校併せて560 名の学生及び104 名の教員対象に、① 2 年間で新卒訪問看護師を育成する当協会「新卒者等訪問看護師育成プログラム」（以下プログラム）の紹介、②新卒訪問看護師の体験談による内容とした。学生からのアンケート結果では、9 割以上が訪問看護に興味や関心が深まったと回答しているが、訪問看護を就業先の選択肢とするかでは1 割にも満たない状況であった。教員からはプログラムがあると安心して進路選択肢として対応できる、しかし訪問看護ステーションに関する情報が少ない等の声が聞かれた。訪問看護に興味を深めた学生にとってどんな環境整備があれば就業への動機づけとなるか、看護協会として発信できることは何か、関連機関と共に考えたい。