[LK12-3] 学生向け訪問看護ガイダンスによる就業への動機付け
~行政・基礎教育との連携から~
【抄録】
時代は病院と在宅という分断された2層構造ではなく一体的、継続的、包括的、流動的に地域・在宅で医療ケアの提供という社会の流れを止めることはできない。それに伴い看護も当然に、そのサービスシフトを変えつつある。このシステム支える訪問看護師の存在は極めて重要であり、教育機関ではこのような社会の流れを背景に地域・在宅看護を学生に教授している。しかし、学生の就職では、いまだ学生を訪問看護への志向意識を優先的に導けないのが実情である。依然として、学生の就職先は「最初は病院看護からのスタート」という図式である。多くの先輩や、教員、就職支援関係者たちも最初の就職先に訪問看護の分野に行くことは勧めない。それはなぜか。学生は就職先選択の重視することとして、就職先施設の地域、経済的理由、インターンシップでの印象等を挙げている。また就職しても新人訪問看護師に立ちはだかる様々な壁がある。だが、重要なことは、訪問看護師のキャリア形成が、いまだその全貌が明らかにされないことである。学生は自分の将来に決断が下せず、安全な病院勤務を選択しているのが現実であろう。
時代は病院と在宅という分断された2層構造ではなく一体的、継続的、包括的、流動的に地域・在宅で医療ケアの提供という社会の流れを止めることはできない。それに伴い看護も当然に、そのサービスシフトを変えつつある。このシステム支える訪問看護師の存在は極めて重要であり、教育機関ではこのような社会の流れを背景に地域・在宅看護を学生に教授している。しかし、学生の就職では、いまだ学生を訪問看護への志向意識を優先的に導けないのが実情である。依然として、学生の就職先は「最初は病院看護からのスタート」という図式である。多くの先輩や、教員、就職支援関係者たちも最初の就職先に訪問看護の分野に行くことは勧めない。それはなぜか。学生は就職先選択の重視することとして、就職先施設の地域、経済的理由、インターンシップでの印象等を挙げている。また就職しても新人訪問看護師に立ちはだかる様々な壁がある。だが、重要なことは、訪問看護師のキャリア形成が、いまだその全貌が明らかにされないことである。学生は自分の将来に決断が下せず、安全な病院勤務を選択しているのが現実であろう。